ツガミ製円筒研削盤を導入。スタッフの再配置や納期短縮目指す大洋ツール。3割以上の生産性アップ目指す。

大洋ツール株式会社

大洋ツール株式会社

高萩社長

 

大洋ツールの高萩社長を訪問した。  「マシンリーマやテーパピンリーマなどのほか、最近では、橋梁関連の修理用の穴を製作するブリッジリーマが動くようになってきた。また、これまであまり出ていなかった太径(Φ50ミリ以上)のハイスリーマの需要が発生してきている」と、リーマを例に挙げながら、この間の変化を語る。  受注はキープできている。ただ、マンパワーに関連する、製造面で課題を残している、と昨年を振り返る高萩社長。  「今月末にツガミ製円筒研が現場に据えられる。主力のシャンク径12ミリに対応しローダー付きのため、スタッフの再配置にも活かせる設備となる。納期短縮でも寄与してくれると思う。現場での工夫を合わせて追求し、3割以上の生産性アップを今年は目指していきたい」。  次なる改善は、旋盤工程に設定された。  「2019年は、下降局面も予想しているが、キーシードカッタを中心とする製品の拡充によって、横ばいから上昇へと繋げていきたい」。  今春からリリース予定の「1枚刃のОリング溝加工用カッタ」や動いてきている自動盤用ほか主力のキーシードカッタのサイズバリエーションの豊富化が念頭にある。因みに自動盤用のキーシードカッタをはじめ、刃幅3ミリ以下でコンマ1とびでラインナップされ、2・1、2・6、2.2という刃幅の需要が高いそうだ。  「スピードと効率に注力し、成果を出していければ、まだまだ、市場は見込めると思う。開拓の余地は十分にある」。