コイズミツールがPCD工具づくりに特化。レーザー加工機の可能性を展望。

株式会社コイズミツール

株式会社コイズミツール

小泉社長

 

  •  コイズミツールの近況を把握すべく、小泉和弘社長を訪ねた。
  •  「多くの方々に支えられ、前期は創業50周年の節目を迎えることができた。12月から今期に入り‐従来より温めてきたことでもあるが‐一大決断として、日本では経営資源をPCD工具づくりに集中していくことにした」と、一番の得意分野に特化していく方針を小泉社長は語った。
  •  今期から、横浜本社工場と群馬工場では、超硬は「サブ的」な取り組みとなる。ただ、中国では超硬、PCDともに対応し、開設から4年目を迎えたメキシコでは、今後ともPCD工具の販売のみを手がけていく。
  •  前期の売り上げは微増の5%アップ。日本、中国、メキシコと、グループ全体でおよそ11億円の売り上げ規模となる。
  •  小泉社長は「DMG森精機製やロロマティック製のレーザー加工機の導入で、研磨や放電ではできなかった工具づくりが可能になってきている。小径や総型の各工具でも強みを発揮できるメリットも備える。さらに半導体産業や微細加工分野でも威力を発揮することを期待している」とレーザー加工機を駆使していく魅力を語る。
  •  今年はPCD工具づくりの選択と集中を決断した初年度。
  •  「当然、PCD工具の量的拡大を図っていく。納期をしっかりと順守していくためにも、小ロット・多品種への対応を考慮した、工程集約型の機械の導入を検討している。現在、円筒や旋削の分野でもメーカーとのテストを実施している」。
  •  群馬工場への設備投資は、当分、継続させる計画だ。