設備導入で効率化、省人化追求。顧客が今、必要としているものの見極めも重要-田野井製作所

株式会社 田野井製作所

株式会社 田野井製作所

田野井社長

 

  •  2017年後半から変化の兆しが見え始め、昨年から注文が殺到、フル生産が継続している田野井製作所。
  •  田野井優美社長は「効率の良い生産を試行錯誤しながら、たとえば、その流し方においても工夫を凝らして始めた。また、お客様が、今、必要としている注文を見極めていくことが重要になっている」との現況を語る。設備の増強も併せて実施しており「昨年末に続き、今年の4月に、研削盤などの諸設備を相次いで導入していく」。
  •  全般的に高水準の受注が継続しているが、新製品で高評価を受けているのは「ダブルタフレット」で、客先におけるテスト結果等から、ラインアップ拡充を検討していく段階に入ったようだ。
  •  また、昨年のJIMTОFで提案した「受け」を施したゼロチップタップの新バージョンは、テスト依頼への対応で忙しい。
  •  「とにかく、供給能力のアップは、必要不可欠。新設備の活用によって、手動→自動化を推進していくことによって、省人化を追求しつつ、大ロットと小ロットの対応の棲み分けを考えていきたい」。
  •  一般的な工具の流れは「超硬化」が進んでいる。が、タップは最終工程で使用されるため「折れては困る」需要が高い。
  •  「ただ、タップの世界でも、超硬化は進んでおり、特にゼロチップタップやシームレスタップは(超硬化が)顕著になりつつある」。