サイトウ製作所の角田新工場が4月にも完成へ-効率良く生産していくステップに
齋藤社長
- サイトウ製作所の宮城・角田工場の新たな工場(第3棟)が4月にも完成を見る。
- 齋藤智義社長は「モノづくりを昇華させていく対応と言うか、効率よく生産していくためのスッテプであって、量を起点にするモノづくりへの対応ではない。小径工具に注力すると言ったところで、ATОMの提供するラインナップ全種類を安定して供給する事は簡単では無いからだ」。
- 「昨年は生産量が着実に上がってきた。受注残も落ち着きを見せてきた。ただ当社の場合は金額と同時に受注残点数にも焦点を当てる事を忘れてはいけない」。
- 「当社の加工技術を考えたとき、小量多品種の自動化をにらんだトライアルや、人が介在することによる強みを活かしていくことが重要になる。最新の機械があれば解決できる領域とは異なる」‐齋藤社長は、量産ではない、微小径工具づくりの特徴をそう、言い切る。
- その志向は「競合のない世界での勝負」に導かれ、同社の、モノづくりの基本になっている「面倒を価値に変える、モノづくり」を方向付けていく。別言すれば、小量多品種と言う世界では、段取りの追求、捌き方の追求、扱い本数の組み合わせ方の追求・・・工場では「柔軟な対応力こそが重要になってくる」(齋藤社長)。
- 「欠品や長納期化など、この2年間は、本当に忙しさを実感した。昨年年初は、こんな調子がずっと続く事は無いだろうとスタートしたが、結果的に高原状態で推移した」。
- 受注をいかにこなしていくか。継続する課題の中で、齋藤社長は「今年も良い年でした、と言えるようにしていきたい」と新春に当たって、決意を新たにしていた。