播磨テクニカルセンター活用で「検討段階」から発注の「導火線」に。VT‐LEX1250を常設
水田営業本部長
- 今期の計画予算は達成できそうだ‐と語りかけつつ、水田営業本部長は、畳みかけるように「現時点で、すでに来年3月までは、8割方工場の生産枠はいっぱい。2019年度の営業活動は、2020年度の生産能力をにらみ、工場と調整しながら進めていくことになる」と言う。
- 因みにリーマンショック前は「営業は1年半から2年先の仕事をしていた」そうで「その時の9割に!」が社内での合言葉になっている。
- オーエム製作所の顧客の3本柱は、航空機、一般産業機械、素材メーカーに分けられるが 「素材メーカーは『無人で長時間』、製品メーカーは『無人で高精度』というニーズの差がある。総じて、協力工場のレベルが上がってきている」。
- 国内はシェアを確保している。課題となるのが海外だ。
- 「台湾、韓国、欧州での競争が熾烈を極める。ただ、アメリカでは、航空機・ロケットに関連するメーカーからのリピートが入り始め、実績が積み上がってきた。日本、アメリカ、そして中国に共通するキーワードも『航空機』。深掘りを追求しない手はない」。
- トピックスになるが、昨年、受注の2割~3割を担う播磨地域に「播磨テクニカルセンター」が完成、稼働スタートし、年末には商社、ユーザーを招待して開所式も挙行された。
- 「生産技術部が、この地に移行したというイメージ。高圧クーラント仕様(航空機向け)のVT‐LEX1250を常設し、ワークの試削りや加工相談、さらに今後、NCスクール等も開講していく計画だ。センター稼働以降、機械導入をご検討いただいていた顧客が実機の性能などを見て、確認して受注判断頂いた案件も、すでに出て来ている。
- センターの活用そのものが、有効に機能し始めたと言ってもいい」。 協力工場含めた生産体制の強化、再構築が課題に 2019年を予想頂くと「大きな変化はなく、堅調に推移すると思う。バブル期に導入いただいた更新需要が10%~15%を占め、このベースが暫く継続するのではないか。2020年度まで手堅い需要が見込めるなか、逆に、当社の協力工場を含めた生産体制の強化を追求していくことになる」。
- 社内的には、スタッフの定着率を高め、自社製品についてのユーザー評価を熟知していくことが、今後も重要になる、との考えも水田本部長の口を衝いて出た。
テクニカルセンターに据えられているVT‐LEX1250
昨年末に行われた開所式。今後の運用について説明された
播磨テクニカルセンター