5軸加工機とガンドリルの融合通じ受注で差別化する日理工業(大阪・富田林市) シュンク製品を積極活用

シュンク・ジャパン株式会社

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欧州製は「ハッとする驚きがある」と語る藤木社長

  • 深穴加工を得意とし、5軸加工機を駆使しながら差別化を図る日理工業(大阪・富田林市)を訪問、ものづくりの特徴をヒアリングしつつ、シュンク製ツーリング、バイスなどのメリットを藤木齊社長に語ってもらった。

 

 

  • 「ものづくりの会社としては、今年の4月末で50周年を迎えた。農機向けの量産品が主力であったが、2000年代に入り、量から質への転換を意識。取引商社からの『これからは5軸加工機ですよ』との勧めもあってDMU80Pを導入してからは、従来から得意とするガンドリルによる深穴加工と合わせる事で、新規受注が拡大した」。
  •  取引企業は、東北から九州と広範囲で、およそ200社を数える。被削材は、アルミ、ステンレス、鉄・・・質の追求は、試作部品などの少量多品種に収斂してきたが、加工品目は、従来から数多く手掛けるロールや金型、熱板の穴あけのほか、半導体や工作機械、農機関連と多岐にわたっている。
  •  「現在、DMG森精機製5軸加工機を4台導入しているが、導入当初は、我々の規模では5軸加工機は珍しく、受注でのアドバンテージを発揮できた」ことが、この間、十数年に及ぶ仕事量確保に一役買っている。
  •  シュンクとの出会いは、およそ3年前に遡る。
  •  「5軸加工機増設のタイミングで、新たにホルダーやバイスを再考したいと思い、まず、ハイドロチャックの『TENDО E compact』を導入した。ハイドロチャックの特長である、六角レンチ一本での、オペレーターに左右されない作業性や精度の高さに加え、『TENDО E compact』は剛性も高く、従来のホルダーから置き換える事で、生産性の向上がはかられた。次はセンタリングバイスのKSC。掴み代が小さくても、把握力が高いという触れ込みで有ったが、高負荷や重量級ワークでの加工も安定しており、信頼している。精度も高く、バイス本来の剛性の高さがシュンク製品にあると思う」と評価する。
  •  藤木社長は、日本製と欧州製を比較したとき「日本製には安心感は有るが、欧州製には、ハッとする驚きがある」との表現で「文化の違い」を指摘する。
  •  試作部品は3日、4日といった短納期も珍しくない。 「そして今年の1月に多品種少量生産に対応するクイックチェンジシステム・VERО‐Sを導入した。載せ替えが容易にでき、まさに段取り時間の短縮に寄与する。結果、納期短縮はもちろん、オペレーターの余裕が受注機会の増加や時短に繋がる」。
  •  藤木社長は、スタッフとともにインターモールドや機械要素技術展など、展示会には熱心に足を運ぶ。
  •  「ものづくりを続けるには、技能の継承と共に、新しい事への挑戦が必要で有り、情報収集は欠かせない。旋盤の省段取りでは、ワンタッチで爪交換の出来るチャック、RОTA‐S2・0plusに興味がある」と言う。
  •  17人体制で、現場スタッフは12人。
  •  「従業員のためにも、一層の効率化、多能工化を推し進めていきたい。設備では複合加工機、旋盤系の強化を考えている」と藤木社長は結んだ。

 

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