インターモールド東京で、多彩なバリエーション提案したオーエスジー。「相談シート」片手に来場者からヒアリング
アディティブ・マニュファクチャリング用エンドミルAMーEBT・AMーCRE
- インターモールド東京で、オーエスジーは出展製品を絞って商談コーナーを広く取り、従来とは一味違ったレイアウトを実践した。ブースでは、相談シート片手に来場者へのヒアリングや技術的な相談に応じるスタッフの姿が目立った。
- 初登場となった新製品、バリエーションの拡大を真っ先に挙げるとすれば、超硬防振型エンドミルのロング刃長タイプ「AE‐VML」に名指しできる。
- 広報担当者は「新たなミーリング・スタートとして、ショート形を皮切りに、ラジアスタイプ、スタブ形とバリエーションを順次拡大。多種多様な被削材、幅広い加工に高能率、作業時間の短縮、コストダウン、仕上がりの面品位といったこだわりを持って開発に取り組んできた」とシリーズ全体の特徴を改めて定義したが、今回のロング刃長タイプでは、より大きな芯厚によって一段と剛性がアップし、高速側面切削を可能にする。このほど、ロング刃長にチップブレーカタイプが加わった。
- 3Dプリンタのように材料を添加する工法「アディティブ・マニュファクチャリング」に対応、最適化し、リリースされたのが「AM‐EBT・AM‐CRE」だ。
- 「短納期、低コスト化を目的に製造現場で展開されるようになってきた工法だが、AM―EBT・AM―CREは、深切り込みにも耐えうる強靭な3次元ネガ形状を採用した超硬エンドミルで、表面には超耐熱性・高じん性を備える新開発のデューロレイコーティングを施している。高硬度加工においてもチッピングを抑制し、工具の長寿命化にも寄与していく」。
- ボールタイプ(AM―EBT)、ラジアスタイプ(AM―CRE)の同時発売となった。
- すでに昨年のJIMTOFに愛称「トリプルレボリューション」の発表とともに登場した、3枚刃油穴付き超硬ドリル「ADО―TRS」シリーズの出展は、ずばり市場への一層の深耕を狙った。
- 「高い耐久性で評価を得ているEgiAs(イージアス)コーティングを採用し、広いチップポケットで切り屑をスムーズに排出。新開発のRギャッシュを取り入れ、3枚刃ドリルでも2枚刃に匹敵する低いスラスト抵抗と抜群の切り屑分断性、切り屑形状の安定性でトラブル低減を可能とする。3Dタイプと5Dタイプの2種類を用意している」。
- 直径や長さ違いの特殊品、その他アルミ合金用の特殊品への対応にも応じるとのことだ。
Aブランドの数々ーそこに解決の糸口が見つかる
超硬防振エンドミルにロング刃長が加わった(AE—VML)