ツガミ製円筒研削盤が軌道に。主力製品で納期2ヶ月の遵守可能になっている大洋ツール
円筒研削盤を操作する吉田和馬さん(左)と5月に入社したばかりの渡邉結茄さん
- 課題となっていた生産能力の確保が見通せるようになってきた。
- 高萩敦之社長は「ツガミ製円筒研削盤がようやく軌道に乗り始め、今後は、後工程に注力していくことになる。売り上げについても2・5%アップしてきており、その内容も良くなってきた」と言う。 この半年間で現場スタッフの増員を図ることもできた。
- 昨年来、ブリッジリーマへの問い合わせ、引き合いが増えてきており「時に、10数本から20本単位というロットもある」そうで「サイドカッタのニーズも顕在化してきた」。
- 冒頭の生産能力という点では、主力製品については納期2カ月の順守が可能になっている。
- 7月下旬には有力販売店主催のひとつ「国興展」に出展するが「情報収集とフィードバックが同時にできる展示会。開発に活かせる、ご意見も頂戴でき、刃型にこだわる当社には、貴重な場だ」。
- 刃型へのこだわりという点では「ものづくり補助金に関係するとはいえ、刃型の解析が行える、ゾラーのゼニシスⅢの導入を検討していきたい。その延長線上に検査体制の充実を見据え、投影機、測定機、顕微鏡などを集約し『検査部門』を設置していきたい。顧客に安心して(工具を)使ってもらえる環境づくり整備が、これからのテーマになる」。
- 産学と連携した新製品開発、試作も並行して進められている。
- 大洋ツールは1949年1月に創業し、今期で70周年を迎えた。