米国製トランザーフィルター「V3」導入した東陽・TMGセンター。クーラント液の節約、省スペース化、生産効率アップ・・・V3の効用目の当たりに

トランザーフィルター日本株式会社

トランザーフィルター日本株式会社

薮崎センター長

 

  •  ビッグディーラー、東陽の再研磨部門を担うTMGセンターを訪問し、薮崎センター長に現況と今期の計画をヒアリングするとともに、米国製トランザーフィルター導入の効用について取材した。

 

 

  •  ドリル、エンドミル主体に再研磨が7割、特殊工具製作が3割という構成で合わせて月産2万本という東陽・TMGセンター。
  •  「この間、量的には大きな変化はないが、前期はロボットの活用等による生産効率アップが寄与して、増収に結び付いた。傾向としては、エワーグのレーザーラインウルトラを駆使したPCD工具、CBN工具の特殊対応が増えてきている」そうだ。
  •  4月~6月は、前期プラスαを掲げた計画通りに推移している。最も腐心している納期対応については増員を実施しており「7月から新たに2人が加わる。目先のことだけに囚われずに、トータルに若い力を育てていく段階を迎えていると考えているが、将来を見据え、来年1月末には現在地より北へ2キロ、和泉インターを降りてすぐの工業団地(安城市和泉町榎前)に移転する。延床面積で現状の2倍になる」とのニュースも織り交ぜてくれた。
  •  米国製トランザーフィルターは、今年のGW明けに導入した。
  •  「ロロマティック製628XWのタイへの移設に伴い、新たに630XW導入と同時にV3を据えた。段研のNP5と合わせ、濾過対応している」。
  •  630XWは、Φ3ミリ以下の特殊工具製作で活用しており「24時間対応の20日間」稼働させている。
  •  「およそ2カ月が経過したが、クーラント液の節約、省スペース化に寄与している。もちろん、研削液は常にクリーンさを維持できており、生産効率のアップ、加工時間の短縮に直結している。面粗度も向上している」という効用が早くも実感されているようだ。
  •  これまで気になっていた機械の壁面の汚れもない。
  •  「また、今回、オプションで『ドラッグアウト』を追加した。NP5は、超硬を削る分量が多いため、その分、スラッジも多く、これに対処するためだった」と言う。
  •  薮崎センター長に濾過機に何を求めるか、そのニーズについては①研削液を常にきれいな状態に保つ②働き方改革の進行もあり、メンテフリーは重要になる③故障が少ない④メーカースタッフによる、実機のこまめな確認‐にまとめられるようだ。
  •  TMGセンターには、ワルターやロロマティック、レーザー加工機他、およそ20台が設備されている。濾過機の選定は、加工効率に直接、影響するだけに、益々、重要になってこよう。

 

5月のGW明けに導入。生産効率アップにストレートに貢献していると言う

5月のGW明けに導入。生産効率アップにストレートに貢献していると言う

 

東陽TMGセンター

東陽TMGセンター

 

導入されたV3は、ロロマティック製630XWと段研のNP5に対応する

導入されたV3は、ロロマティック製630XWと段研のNP5に対応する