京二会で、井口社長が今期売り上げ目標50億円と発表。名阪事業所が予想以上の「進撃」、中国では中央工機とのJV設立も
井口社長
- 毎年恒例の京二会が12月6日、都内のホテルで開催され、井口社長による前期の業績や今期の取り組み報告等をはじめ、兪執行役員の中国事情、さらに寺内ロボット推進室長のロボデックス出展などの紹介が行われた。また「SIerの人材育成」として、東洋大学の松元教授がロボカップの経験を交えた興味深い講演会も催された。
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- 京二会の冒頭、井口社長は「私ごとで恐縮だが、息子がロボットに関心を示しており、改めて夢のある分野だと実感した」との挨拶に続いて「前期の売り上げ56億円、営業利益1億500万円となり3期連続の増収。利益も一定水準を確保した。ただ、今期は景況の厳しさを踏まえ、売り上げ50億円、利益面でも下振れを予測している」と語った。
- 今期の取り組みでは、昨年9月に名古屋の中央工機とJV「央京上海」を設立。これを梃子に自動車での強み、中国ビジネスでの強みという双方の得意分野を活かしながら協業を強化していく方針だ。
- また、4年間で2倍規模に伸長しているCBN/PCD工具は、セラミックからの切り替えも生まれてきており、弾みをつけていきたい考えと言う。
- ロボット・自動化機器という分野では「ロボットに限らず、自動化ニーズ全般に対する対応が重要」との考えを示したほか、中日本、西日本の営業強化で設立された名阪営業所の予想以上の進展にも言及があった。
- 兪執行役員は「年間売り上げ見込みで1300万元。4割は中国国内向け、5割は日本向け輸出、1割がアメリカ、メキシコ向けの工具という構成となる」と俯瞰した後「北京ワールドダイヤモンド工具、蘇州途研工具の業績が昨年比3倍と好調なほか、大型テスト案件も進行しており、2020年の量産効果が期待できる」といった報告を行った。
- 寺内室長は「開設4年目を迎え、具体的な案件を頂いている。たとえば蒲鉾のピッキングへの対応や自動車メーカーの現場でのAGVからの積み替え作業などだ」との事例を紹介するとともに2月開催のロボデックス出展への案内が行われた。
兪執行役員