納期対応をさらにブラッシュアップする、サイトウ製作所。幅広い分野でニッチに関わる。
オリンピックイヤーとあって、熱い視線を注ぐ
- 齋藤社長によると「多様化、多様性を認め、それを受け入れることがキーになる」と言う。
- 「当社は、特定の産業分野に特化している訳ではなく、むしろ、幅広い分野を相手に仕事をさせて頂いている。たとえば、半導体分野向け、特にプローブの加工について相対的に多いけれど、向き合っている市場は幅広い。結果、量の勝負ではなく、分野ごとにニッチでも関わり続けながら、更なる拡大を狙うことになる」との方向性を齋藤社長は再確認する。
- 当然ながら、被削材も変化に富む。対応は一様ではない。
- 「微細精密の研磨技術と材料、コーティング技術との結合によって、付加価値を創造し、関わっていく。2020年は研磨技術のみならず、納期対応力がさらに重要になると捉えている。品質の安定性にも磨きをかけていきたい」。
- 業績的には「横這い」を予想。スタンスは「変化を受け入れながら、楽しもう」だそうだ。
- 微細穴加工が増えてくるに従い、微小径ドリルの代名詞として「ATОM」ブランドは定着し、認知度を高めてきた。製品ではADRシリーズがその代表例だが、市場そのものからの評価であろうが、2019年もドリルの実績は、あまり落ちなかったと言う。
- 「市場浸透を図るうえで、切削専門問屋への期待が消失することはない。在庫を活用することによって、自由度は高まり『次の一手』を考えることができるからだ」。