静岡鉄工所製5軸NCフライス盤「R‐5VN」稼働開始したフクダ精工。「段取り替え時間半減。切削面のバリ取りも不要に」
オペレータの山中さん
- フクダ精工の現場に静岡鉄工所製5軸NCフライス盤「R‐5VN」が据えられた。
- 加藤製造部次長は「昨年末に導入し、今年から本格的に稼働スタートした。導入に当たって、動線の見直し、既存設備の再配置など、作業効率の図れるレイアウト変更を促した点も大きな成果に付け加えたい」と語る。
- 本格稼働からおよそ1カ月半。実加工時間で1日、およそ6時間から7時間を数える。
- 「5軸NC機のメリットとも言えるが、段取り替えの効率化に寄与しており、時間は半減した。また、複数の工程を簡略化できることになった魅力も大きい」と加藤次長。「面粗度もアップし、切削面のバリ取りが不要になり、後工程がスムーズ」と、オペレーターの山中さんが付け加える。
- 生産能力で見れば2倍となり、オペレーターは他の機械のフォローにも余裕が生まれ、人的資源の有効活用と言う点も見逃せない。
- 加藤次長は「今後、このR‐5VNを工場全体の効率を上げていくために治工具製作でも活かしていきたいと思っている。数値の設定だけで済み、プログラミングが不要という点も導入にあたって評価したポイントだった」。
- 今年のフクダ精工のスローガンは「融和」を掲げた。ひとり、ひとりが全体を意識しながら、作業に従事する。そんな思いを加速させていく新設備導入となれば、岩崎社長の狙いの半分は達成したと言えるかも知れない。