三菱マテリアルが顧客の利便性アップ、精度向上に寄与する新製品連打

三菱マテリアル株式会社

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VPXシリーズ

  •  4月、5月と新製品リリースが相次いでいる三菱マテリアル。顧客の現場に向けられた、利便性のアップ、精度の向上への寄与は、言わば、メーカーの本道そのもの。ランダムながら、特長を織り込み、なぞってみることにした。

 

 

  •  4月にトップを切ってリリースされたのは、高能率加工用多機能カッタ「VPXシリーズ」にラインアップされた、深切り込み加工に対応した「長刃形」の追加だ。
  •  特長は①インサートを縦にすることで高いホルダ剛性を確保②複数のインサートを組み合わせることで最大切込み42ミリを実現(VPX200シェルタイプ加工径50ミリ)‐。
  •  VPX200シェルタイプは、加工径32ミリ~50ミリ、6アイテムで構成。
  •  VPXシリーズは、高負荷加工において耐欠損性に優れる縦刃インサート設計、ランピングやヘリカル加工など、様々な加工形態に対応でき、経済性にも優れる両面インサートを採用した多機能カッタとなる。

 

  •  4月半ばには、鋳鉄旋削加工用PVDコーテッドCBN材種「BC5110」の販売をスタートさせた。
  •  BC5110は、高靭性CBN母材に耐摩耗性の高いコーティング膜を採用することで耐摩耗性と耐チッピング性を両立させた新材種で「ねずみ鋳鉄の低速連続加工において、高い面品位を実現する」。
  •  さらにCBN母材との付着力を高めたことで、コーティングの剥離やチッピングを抑制しているのも特長に挙げられよう。
  • BC5110BC5110

 

 

  •  5月に入ると、難削材加工用ラジアスカッタ「ARPシリーズ」に、低切込み加工用インサート18アイテムが追加販売された。
  •  特長は①最高クラスの振れ精度を実現。コーナーチェンジの際に振れが発生しにくく、各切れ刃寿命のバラツキを低減②底面の広い着座面と2カ所の回転止めにより、強固なクランプシステムを実現し、切削中にインサートが動くことを抑制③低切込み加工に適したブレーカによって、8コーナー使用できるインサートを開発。切り込み量に応じてインサートの選択の幅が拡大‐。
  • 難削材加工用ラジアスカッタARPシリーズ難削材加工用ラジアスカッタARPシリーズ

 

  •  最後に紹介したいのが、これも5月初旬、転削加工用コーテッド超硬材種「MV1020」にインサート10型番がラインアップされ、リリースされた。
  •  その内容は、高送り加工用両面インサート式ラジアスカッタ「WJX」搭載インサート3アイテム、多コーナー形汎用正面削りカッタ「AHX440S」搭載インサート4アイテム、両面インサート式汎用肩削りカッタ「WW400」搭載インサート3アイテムとなる。
  •  MV1020は、独自技術による新しいコーティングプロセスにより、Al含有比率を高めても結晶構造が変化しないAl‐richコーティングを開発。高い被膜硬さを実現させたインサート材種となる。
  • MV1020MV1020

 

  •  紙面の都合上、4点に絞ったが、展示会などの中止や自宅勤務が増えるなか、新製品は、Webでの確認が多くなってきた。是非、動画とともに、他のアイテムも参照あれ!