ユーロテクノが、オーストリアの測定機メーカー、ブルカー・アリコナの拡販へ
小原営業チーム課長
- 欧州の優れた製品を日本市場に紹介、浸透させながら「超精密」をコンセプトに顧客の現場力向上に寄与してきたユーロテクノを訪問した。
- 創業者の小原修社長は「創立26年目を迎えた。バブル崩壊後に起業し、メンテナンスに対応する過程で、欧州各メーカーの代理店となっていった」そうだ。
- インサート研削盤であるアガトンや特殊な工具研削盤を得意とするサーケをはじめ、マシニングセンタ、トランスファーマシンなどの設備関連の取り扱いでも実績を積み重ねているが「現在の市況から勘案すると、新製品開発や品質向上を図っていくR&Dへのニーズを喚起していくことが重要」と判断。紹介されたのがオーストリアの測定機メーカー「ブルカー・アリコナ」だった。
- 営業の第一線で活動する小原史彦課長は「2006年に切削工具専用のエッジマスターの販売をスタートさせ、2011年に総代理店に。取扱製品も、非接触門型三次元測定機μ(マイクロ)CMM、光学式非接触3D表面形状測定装置インフィニティ―フォーカス等も手がけるようになり、品質を保証していくアイテムも拡大していった」。
- 納入実績では総数で80台以上に達している。
- また「業界的には、金属加工のすべてにわたり、計測対象では1000分台中心の微細・精密部品。測定不可能だったものが計れ、信頼性の高さに直結したこともある」。
- 今後の主力商材に育てていくべく、本社から徒歩圏内にショールームを開設した。 コロナ対応でWEBセミナーも実施へ
- 「サンプルを送っていただき、ショールームで測定し、精度の高さを体感して頂いているほか、測定機の『訪問デモ』も実施。コロナ対応としては、WEBセミナーの実施も検討しており、新機能や新機種の紹介も、随時取り上げていけるようにしていきたい。言わば、営業とサービスのセットで、価格勝負に陥らない、満足度を今後も得ていきたい」と小原課長は結んだ。 ブルカー・アリコナの各アイテムを見ていこう
- ▼μCMM(非接触門型三次元測定機)・・・寸法や位置、形状、粗さなどの測定と解析が可能なため、CMMや2次元画像測定機、粗さ測定機の機能も備えた万能型。2年前に新機能として「VFP(バーティカル・フォーカス・プロービング)」がリリースされ、角モノのワークなら側面、円筒形なら内径、球なら直径部分などが測定できる。
- ▼インフィニートフォーカス(非接触三次元測定機)・・・3Dマイクロ座標測定機と表面粗さ測定機の機能を1システムに集約。Z軸に高精度エンコーダを装備し、形状測定と粗さ測定精度を確保している。 (エッジマスターはμCMMとインフィニートフォーカスの説明文の後に移動)
- ▼エッジマスター/エッジマスターX(切削工具用非接触三次元測定機)・・・文字通り、工具の刃先の測定に特化した専用測定機。光学系のZ軸を走査しながらイメージセンサーで連続して画像を取り込む焦点移動法に基づく測定。
ショールームは広々としており、実機をゆっくりと確認できるのも魅力だろう