高硬度鋼旋削加工用CBN材種「BC8220」、ハイスドリル「GKCD」をリリースした三菱マテリアル
BC8220(左)とGKCD(右)
- 三菱マテリアル加工事業カンパニーは、10月から相次いで新製品投入をスタートさせている。
- 今号では、高硬度鋼旋削加工用コーテッドCBN材種「BC8220」、センタリング・面取り加工用ソリッドドリル「リーディングドリルシリーズ」にハイスドリル「GKCD」を取り上げる。
- BC8220は、高靭性CBN・耐クレータ摩耗性を持つ母材に耐摩耗性の高いコーティング膜を施すことで、耐摩耗性と耐チッピング性を両立した新材種。高硬度鋼の汎用切削加工における長寿命化を実現させていく。 主な特長は以下の通り。
- ①新開発の「新特殊セラミックスPVDコーティング」を採用。CBN焼結体との付着強度を向上させるとともに、超多積層コーティングにより耐摩耗性と耐チッピング性を高いレベルで両立。
- ②新開発「超微粒・耐熱バインダー」を採用することで、クレータ摩耗とチッピング・欠損を抑制し工具寿命を向上。
- ③高速切削から断続度の大きい加工まで幅広く使用可能。
- 一方、GKCDは、センタリングや面取り加工に対応するハイスドリル。低速、低送り加工に優位性を発揮し、小ロット生産の部品加工でコストパフォーマンスを発揮する。また、小型自動旋盤において貫通穴の突切り加工後の内径バリ取りに最適と言う。
- 主な特長は以下の通り。
- ①耐摩耗性、耐熱性、耐欠損性に優れたコバルトハイスを採用し、炭素鋼からステンレス鋼まで幅広い被削材に対応。
- ②低速、低送り加工で優位性を発揮し、コストパフォーマンスにも優れ経済的。
- ③先端角60度、90度、120度の3種類を用意し、様々な加工に対応。