DMG森精機の2020年12月期決算概要 連結受注前年同期比32%減の2797億円。第2四半期が底、以降、緩やかに回復

DMG森精機株式会社

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DMG森精機株式会社 取締役社長 森雅彦

  •  DMG森精機の2020年12月期決算について森社長がビデオで説明、以下、要旨を掲載する。
  •  連結受注は2797億円となり、前年同期比32%減少した。第2四半期が底で、以降回復している。そのテンポは緩慢だが、2021年第1四半期で前年同期比プラス転換を予想する。
  •  機械本体の受注残高は960億円へと減少している(2019年末時点では1460億円の受注残)。
  •  1台当たりの受注金額は、高速・高精度、5軸化・複合化・ターンキー化、自動化により、横ばいをキープ。値引き競争から一線を画した。
  •  デジタルツインショールームの開設、オンライン展示会、オンラインセミナーの開催といった、デジタルマーケティングが進展する一方、伊賀と東京で3密に配慮しながらリアル対応も。全48回実施し、来場者総数で約1500人、1回当たりの来場者は約30人を数える。
  •  赤字回避へ、損益分岐点売上高を3850億円から3020億円へと約22%の大幅引き下げ。リーマンショック時は営業269億円の赤字だったが、2020年は営業107億円の黒字を確保した。
  •  近況では、中国、北米が活況を呈するようになってきたが、ドイツや日本の回復が遅い。
  •  キャッシュフローに関連して、5軸加工機の主力、独フロンテン工場で生産性30%向上の達成や受注減による前受金が2019年度末に比べて44億円減少した。
  •  2021年度については、連結受注3800億円と36%増を計画。2023年度ないし、2024年度にはピーク収益の更新を目指す。
  •  損益分岐点売上は前年度並みの3020億円を維持する計画で、営業利益面では、2023年~2024年にかけて利益率10%確保を目指したい。
  •  昨年成果の上がった伊賀と東京でのリアル展示会は、今期90回開催、来場者数3600人を目指す計画だ。
  •  加工時の機械挙動をデジタルで再現するデジタルツインによるテスト加工をスタートさせる。5営業日以内に回答すると言う。