コイズミツールが中国工場でエンドミル生産本格化。地元展示会に出展、現地ディーラーと連携し、広州手始めに拡販へ

株式会社コイズミツール

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出展の様子(右から4人目が小泉英樹董事長)

  •  コロナ禍の負の影響から脱し、新しい期を迎えた昨年11月から対前年同月比9割をキープしてきた。
  •  小泉社長は「今期上期は、比較的、落ち着きを見せている。ただ、すべて受注生産。先行きの不透明感は付きまとう。4月も半ば以降は自動車の減産が織り込まれ、5月にかけて、下降局面に。生産回復は7月以降だろう」と国内の需要先の直近の近況を語る。
  •  ただ、環境は乱降下とは言え、受注生産オンリーだったコイズミツールが、中国で新たな「仕掛け」をスタートさせた。注目に値しよう。
  •  「4月初旬の深圳の展示会にボールエンドミルを出展した。今後、広州ローカルの商社と組んで、地場の金型メーカー向けに深耕していく計画。日本のブランドに興味、関心を抱くローカル企業が多いからと言うのが理由で、これまでの受注生産体制に加えて、スクエアとボールのエンドミルで販売攻勢をかけていくことになる」と言う。
  •  展示会を終え、中国工場を管轄する小泉英樹董事長は「切削工具に関しては、日本および欧米ブランドに寄せる信頼の絶大さが半端ない。地場の広東省から少しずつ、認知度を向上させていきたい」との感想を寄せてくれた。
  •  また、メキシコの受注環境は「定期的にラインの立ち上げが見られる」状況が継続しているそうだ。
  •  「国内は開発主体の工場へとブラッシュアップさせていく。検査機のCNC化の促進とレーザー関連への追加投資が主な柱で、1年間でおよそ1億円の投資を見込んでいる」。
  •  着実でダイナミックという歩みが、コイズミツールには、フィットする。