海外社内シェア年々、拡大15パーセントから20パーセントに。サイトウ製作所
知らない=伸び代と語る澤木技術営業部長
年初から7月までは、受注が順調に継続‐サイトウ製作所の澤木技術営業部長は言う。
6600アイテムに及ぶ豊富なバリエーションと品質に魅了されているユーザーは多いだろう。 「自動車、半導体、電機・電子・・・産業を問わず、穴あけ精度が厳しくなってきている現実がある。当社のアドバンテージの源泉だと思っているが、展示会に出展してみると、まだまだ、当社を知らない人はたくさんいる。1月のネプコン、5月蒲田・Pio、6月の機械要素展・・・展示会含め、知っていただく活動の重要性は変わらない」。
知らない=伸び代であり、積極的な活動は、ユーザー拡大に直結する。
「特に大手では対応しづらい領域への浸透を目指したい。精度、寿命などの点で、従来の工具では飽き足らない層にアタックできれば」との考えを澤木部長は抱く。
来年からは中部エリアに意識的に注力していく考えもある。
海外については、台湾の需要を中心に伸長しており、社内シェアでは15%~20%、年々、拡大を辿ってきている。 工場サイドでは生産性向上とセットで、工程削減を模索しているほか、検査体制の見直しを通じて、さらなる品質の安定性を確立していきたいそうだ。
「トライアルとして、50Dという、微小径の超ロングドリルの開発を進めている。バリエーションの充実と並んで、話題性も獲得していくつもりだ」。
今秋のJIMTOFでは1コマ増やして3コマを確保した。
「増えた分は商談スペースにしたい。じっくりと話せる場を大事にしたい」。