メーカー再研の実力診断ー青山製作所訪問

オーエスジー株式会社

オーエスジー株式会社

青山製作所

オーエスジーグループの再研磨部門の一角を占める青山製作所を訪問した。

赴任して5年目に入った押野昌宏社長は「当社の再研磨のレベルは新品と同等。工具種で見れば、ドリルが7割と多いが、最近ではエンドミルが増えてきており、昨年比では5割増と大幅な伸びを示している。ロットは1本、2本が多く、半分以上を占める」。

ドリルは専用・特殊が多い半面、エンドミルは標準品が大半だと言う。オーエスジー同様11月決算だが、この半期の「成績」は前年同期比「104」。

「上期は予定通りで悪くなかったが、下期は厳しくなると予想している」と言う。

押野社長は常に分かりやすい「売り上げ数字」を掲げ、着実に伸ばしてきた。

就任時からの3段階でなぞっていくと「単月で売上1億円を一度でもいいから超えられるよう」→「年商10億円を突破したい」→「平均で月次1億円の売上12億を手がけられるように」‐結果として就任時から再研磨部門は2倍の売り上げを達成している。

「目標を掲げ、達成できれば、それが新たな実力となる」との信念を抱く。

設備は、オーエスジー同一。工具研削盤の例を挙げると、WALTER、ANCA、ロロマティック、宇都宮製作所、牧野フライス精機といった各社からの設備が据えられている。決して「再研磨用」の機械ではない。メーカー再研の「旗頭」を掲げる故だろうか。

「受け入れから検査までおよそ5日、その後、コーティング部門のOCSへ。生産性を上げていくことにもっと拘りたいと思っている」。

(取材メモ)  2011年11月に青山製作所に赴任するまでは、オーエスジーで大手カーメーカーや工作機械メーカーを担当する営業マンだった。温厚な人柄を感じさせる一方で、「芯」の強さを併せ持つ「53歳」だ。

 

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「出来ん」て言うな、を自らの腕にも‐押野社長