THKのIoTサービス「OMNIedge」に安心特典追加。機械要素部品の状態基準保全導入促進が狙い
安心特典について説明する寺町専務
- THKがIoTを活用し、部品の見える化を通じて製造装置の「予兆診断」を実現する「OMNIedge」の新たなサービス・特典が9月からスタートする。
- 製造現場で機械要素部品の状態基準保全(CBM)の導入を加速させていくことが狙いで、提案されたのは「製造ゼロ待ちチケット」「IoTリスク補償」の2点。
- 前者は、センサを取り付けたLMガイドやボールねじなどの不調・異変により交換を迫られた際、優先的に「待ち時間ゼロ」で即、交換部品の製造を手配できる特典だ。
- 後者は、OMNIedgeの予兆検知機能が働かず、センサを取り付けていたLMガイドやボールねじ、アクチュエータなどの機械要素部品の損壊により交換を迫られた場合、原因箇所の機械要素部品の価格と交換に関わる作業費、最大100万円までを東京海上日動の保険によって補償するというもの。
- OMNIedgeは2020年から本格的に展開され、対象機械要素部品としてLMガイドを皮切りにボールねじ、アクチュエータと拡大しており「今後は、クロスローラーリングなどの回転部品も検討している」(寺町専務)段階にある。 保険の海外での適用については「可能性はあるものの、スキーム含めて、現段階では決まっていない」(寺町専務)ようだ。