Aブランドの新製品目白押しのオーエスジー。新製品5点紹介
銅電極用DLC超硬エンドミル
- オーエスジーはメカトロテックで、付加価値の高い製品群の結晶である「Aブランド」の新製品を多数展示し、多様化するものづくりへの「解」を提案していく。
- 出展されるAブランドの新製品を5点に絞って順次、紹介していこう。
- 非鉄用DLC 超硬エンドミル
- スタンダードタイプ:ショート形「AE-TS-N」、ロング形「AE-TL-N」にはそれぞれスクエア、ラジアスタイプを揃え、φ3ミリ~φ25ミリのサイズをラインナップ。非鉄加工に適した標準仕様で、耐溶着性や潤滑性が求められるアルミニウム合金などの非鉄金属に抜群の威力を発揮するDLC-SUPER HARDコーティングを採用し、剛性と切れ味を両立させ、優れた加工面品位を実現。一般の部品加工から航空機産業までの幅広い分野に対応する。
- 高機能タイプ:「AE-VTS-N」では、ラジアスタイプを追加して、多様な加工に対応し、高能率で高品質の加工を実現する。不等リード・不等分割仕様により、びびりを抑制。コーティングは、非鉄向けで抜群の効果を発揮するDLC-IGUSSを採用して、工具の耐久性を向上させた。
- 銅電極用DLC 超硬エンドミル
- 高精度仕上げ用2刃ロングネックボールタイプ:「AE-LNBD-N」は、表面処理に厚膜タイプの「DLC-IGUSS」を採用。耐溶着性や潤滑性に加え、刃先の摩耗を抑制することで、長時間安定した加工精度が得られる。銅合金などの非鉄金属に抜群の威力を発揮し、優れたボールR精度とh4公差のシャンク精度によって、バリのない、美しい銅電極を削り出すことに貢献。さらにR2未満の小径サイズには「外周部ティアドロップ形状」を採用。強バックテーパによる点での切削となり、びびりが抑制することで欠け防止と加工精度の向上を実現する。
- 高硬度鋼用 超硬エンドミル
- ロング形「AE-ML-H」が追加された。不等分割刃がびびりを抑制し、最適化された刃先仕様により、高硬度鋼の安定加工を実現する一方、ウェブテーパによる高い工具剛性により、高精度・高能率加工を可能とする。
- ボールタイプ:荒から中仕上げまでに対応可能な高能率型4刃「AE-BM-H」、高精度仕上げ用2刃「AE-BD-H」、高精度仕上げ用2刃ロングネックタイプ「AE-LNBD-H」の3タイプをラインナップ。表面処理は高硬度鋼加工に最適化された超耐熱性・高靭性の「DUROREYコーティング」を採用した。60HRCを超える高硬度鋼加工において優れた耐チッピング性を発揮し、工具の長寿命化を実現。高硬度鋼の安定加工と高精度な直彫り加工を可能にする。
- 超硬防振型 エンドミル AE-VMシリーズ
- 立ち壁対応型「AE-VMFE」が新たに加わった。シャンク径よりも工具外径の方が大きい刃太タイプのロングシャンク形状のため、突出し長さを変えることで様々な加工深さに対応可能。不等リード、不等分割、マイクロレリーフの採用でびびりを抑制し、2・5D刃長により大きなステップ切削で金型部品などの深い立ち壁加工やポケット加工など、L/D=5以上の立ち壁を高能率・高精度に加工。また、シャンク側端面のR形状により側面ステップ切断による筋発生を抑制する。スクエア、ラジアスの2タイプを揃え、サイズバリエーションはφ6~φ22まで合計19タイプを揃える。
- スレッドミル AT-1/AT-2/ AT-2R‐SPEC
- ミーリング加工でねじを切削するスレッドミルは、3軸同時制御とヘリカル補完機能が付いたマシニングセンタで使用。タップに比べ、切削条件の制約が少なく、切りくず処理や切削油剤の潤滑性を心配することもなく、安定したねじ切り加工が可能。しかし、加工されたねじが倒れやすい、複数回の切削パスやゼロカットを必要とすると言ったデメリットもある。
- AT-1は、左ねじれ溝を採用しシャンク部側から加工が始まることで倒れの少ない加工が可能で、AT-2、AT-2 R-SPECは、ヘリカル穴あけとねじ切りの2つの加工を1本で同時に加工できる。高硬度鋼用底刃付きの「AT-2」は、先端部に荒刃をつけ負荷を分散、特殊刃型を採用し、工具の倒れを抑制する。非鉄用底刃付きの「AT-2 R-SPEC」はアルミニウム合金などの非鉄金属における各時間を劇的に削減する。
非鉄用DLC超硬エンドミル
銅電極用DLC 超硬エンドミル
高硬度鋼用超硬エンドミル
超硬防振型エンドミルAE-VMシリーズ
スレッドミル AT1/AT2/AT2 R-SPEC