東海地区初出展となる「YBM Vi40 VerⅢ」を金型分野向けの披露 安田工業の立形5軸のフラッグシップ機
板谷名古屋営業所長
- 金型分野はリピート率の高さばかりか、新規顧客からの引き合い、受注が増えてきたと言う。
- 板谷名古屋営業所長は「自動車のEV化に伴い、エンジンなどパワートレイン系部品の消失が織り込まれ、部品点数や金型の生産量減少が予想されるなか、付加価値の高いものづくりが求められるようになってきている。生き残りを賭け、変革を起こしていくことの必要性をひしひしと感じている」と語る。
- 名古屋営業所の7割は金型メーカーで占め、まさに主要顧客。新規拡大に板谷所長が意を強くするのも当然だろう。
- 「大手企業では、金型の内製化に伴う需要も発生してきた。リピーターのお客様の口コミ、代理店・商社の方々の販売協力にも感謝している」。
- メカトロテックでは、金型市場の深耕と部品加工分野に向けた、それぞれの機械の出展を予定している。
- 「金型分野に向けて披露するのが、YBM Vi40 VerⅢ。昨年のオンラインJIMTOFで発表した、当社の立形5軸機のフラッグシップ最新鋭機で、東海地区では初出展の機種となる」。
- B・C軸の駆動方式にDD(ダイレクトドライブ)モータを採用し、同時5軸制御加工能力を向上させている。 「精度の高い金型づくりは、工具の刃先管理にあることもアピールしていきたい。当社独自のアルゴリズムを活用して、工具の振れや加工前、加工後の刃先の精度などを正確に捉えられるようにした、非接触タイプの工具計測だ」。 また、現行機には機械の校正ソフト「Navi-CAL」が標準搭載されている。
- 「初心者の方でも機械の状態を管理できるソフト。ブースで体感コーナーを設ける予定なので、ご参加いただければ」と訴える。
- 一方、部品加工向けには、横形5軸加工機Hシリーズの「H40i-100」が出展される。 「ワークサイズΦ1000mmまでの搭載が可能で、重量では300キロまで搭載できる。機械自体をコンパクト化し、高スピードを確保。軽量金属の高能率加工を特に意識している」。
- 大型ワーク対応モデルの誕生、とも言い変えられるそうだ。
- 「従来より、部品加工分野では、YBM7T、同8Tなどで、ご愛顧いただいていた。EV、医療、半導体市場の活況を見据えて、Hシリーズの拡販、アピールの新バージョンとして、深耕していければ」と板谷所長は結んだ。