6月リリースの「AGE30FXへの手応えも十分という牧野フライス精機、メカトロテックで初披露 受注は回復傾向-清水社長
AGE30FXの実機を牧野フライス精機本社工場で初めて目の当たりにした
- 上半期を終えたタイミングで牧野フライス精機を訪問し、清水社長に工具研削盤を巡る最近の動向について取材した。
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- 受注は着実に回復してきていると言う。
- 「工具メーカー各社が忙しくなってきた、その恩恵をストレートに受けた格好になっていると思う。自動機ニーズを痛感しており、引き合い、受注では、ローダーやロボット、砥石交換装置付きがほとんど。働き方改革、人手不足の影響も、自動機を指名する要因に挙げられようか」。
- 上半期の売り上げ構成では、SG10、AGE30、MG30の3機種で、ほぼ等分にシェアされている。
- 「6月にリリースしたAGE30のビッグマイナーチェンジ機であるAGE30FXにも手応えを感じている。当社の自動化の最先端を形にした機種でもあり、今後への期待は大きい」。
- 自動機ニーズの高さの背景は非研削時間の短縮にある。自動ワーク交換装置や砥石交換装置の大幅な改良によって、50%、30%というレベルの短縮をもたらしたのは注目に値する。
- 「FXは、AGE30の重研削能力と安定性をそのままキープしているため、問い合わせもAGE30のユーザーが多い。今回のメカトロテックでは、コロナ禍で満足に説明出来なかったAGE30FXの実機そのものを出展し、幅広く意見交換ができればと考えている」。
- もうひとつの見どころとして、注目したいのが、研削液を使用する環境での自動測定デモだ。
- 「AGE30FXにドリル底刃の自動測定、自動補正を行う内蔵型マイクロビジョンシステム『monocam2』を搭載し、実演する。このデモもお見逃しなく!」と清水社長は訴える。
- 初展示と言う点では砥石プリセッタ「PMZ-2」も必見だろう。
- メカトロテック開催までには、ウエブサイトの全面刷新計画もある。
- 「見やすいレイアウトに工夫を凝らしたつもり。是非、ご利用を」!
monocam2による計測のデモも
ドリル底刃の測定デモにも期待
工具研削盤の仕組みを説明するための模型を紹介してもらった