一貫して右肩上がり継続する「NEW Century」。サイズ拡充含め10種類ほど新たにラインナップ 新たな被削材に深化を展望するCominix
NEW CENTURY
- 切削をまだまだ、奥の深い世界と捉えるCominixは、メカトロテックの場をどのように活用していくのか、安森営業戦略部長を訪ね、ヒアリングを試みた。
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- 取材に対し、安森部長は、ピンポイント的にCominixオリジナル製品であるNew Centuryとバーカスの型押しインサートチップ及びマイクロスコープに絞って紹介した。
- 「コロナ禍にもかかわらず、弊社オリジナル製品の『New Century』は一貫して、右肩上がりで推移している。まさに売れ筋商品であり、メカトロテック出展を契機に、太径やロングといったサイズ拡充を含め、10種類ほど新たにラインナップした」と言う。
- 不等リードなしの不等分割だけのコストパフォーマンスに優れた製品をはじめ、自動盤用、面取り用など「痒いところに手を伸ばした」(安森部長)配慮にも要注目だろうか。
- なかでも、鋼系、鋳鉄系向けの超硬4枚刃防振エンドミルの品揃えは圧巻で、不等リード不等分割による粗加工から仕上げ加工用まで幅広くラインナップしている。
- 一方、見どころのもうひとつの柱となるのがバーカスの「完全型押しインサート FS-LINE」と「新マイクロスコープ」だ。
- 前者は、バーカス初のM級インサートチップであり、62アイテムに絞って提案される、シェアアップのための戦略製品。1/4、3/8、1/2の内接円サイズで全62種類の主要ねじ規格サイズをカバー。また、すべての標準ホルダに装着が可能だ。
- 後者は内径ボーリング加工用の、いわゆる「耳かきバイト」で、マイクロスコープシリーズの新たなラインナップのお披露目となる。性能についてはテクニカルセンターで検証済みだ。
- 以上、2社の製品にフォーカスして取り上げたが、総じて、同社がメカトロテックに臨む問題意識は、同社の「展示テーマと見どころ」に読み取ることができる。
- YG1の超硬エンドミルのアイテムを主体に、Cominixでは多くの在庫を擁するが、新しい目的を担った被削材が開発されるなかで、工具には需給バランスを考慮しながら、母材から刃形状、コーティングまでの技術を結集させる、言わば新たなものづくりに工具の深化を展望している。
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