自動車減産の中、新規分野への進出が課題に。ゼロチップタップで鋳物分野を狙う田野井製作所 斜め締めの問題を回避するシームレスタップの認知度アップ図る
田野井営業次長
- 待ちに待ったリアル展示会-とメカトロテックに期待を寄せる田野井通人営業次長。
- 「流通レベルでのプライベートショーが次々と中止に追い込まれ、リピーターのフォローばかりか、新規獲得の機会が遠のいていただけに楽しみにしている」と顔をほころばす。
- 田野井タップの需要層は、およそ7割から8割までが自動車関連で占める。
- 「直近の半導体不足や東南アジアからの部品の滞りによる自動車の減産が、タップの動向を直接、左右している。長期視点はもちろん、足元の『下期からの回復』を読み込んでいく、この点からも、新規分野への参入は課題に挙げていきたい」。
- 提案する商材で捉えれば、ゼロチップタップを田野井次長は指摘する。
- 「切粉残りゼロというメリットを活かし、農機や建機などの鋳物の加工分野に浸透させていきたい。例えば農機のエンジン部品。通常なら切粉が落下して、ネジの間に挟まり、エアーブローの工程を要する。タップの能力ばかりか、ゼロチップタップの内部給油による切粉残りゼロによる工程省略の長所を理解いただければと思っている」。 エアーブロー工程を割愛したいと考えるユーザーは、是非とも田野井ブースに立ち寄り意見交換をお勧めする。
- 加工の高速化と工具の耐久性を両立させた「ダブルタフレット」の顧客への訴求力も見逃せない。2回前のメカトロテックデビュー以来、今でも好反応を継続している。
- 「好評3製品の残るシームレスタップの認知度アップも、今回のメカトロテックでは重要視した。発売から20年以上のロングセラーであり、シームを除去することによって、斜め締めの問題を回避して転造タップにありがちな割れを防止していく」。
- ゼロチップ、ダブル、シームレス-市場浸透力の高い、この3製品の浸透度に今後も注目していきたい。(出展-小間番号2A17)