今期は快調な滑り出しを見せる栄工舎。「久しぶりに好調さを実感」と安部川社長 特殊品へのオファーは着実、動き鈍いハイスの汎用品
カトリ・スマンさん。前職はホテルマン。日本語はとても丁寧だ
- 緊急事態宣言が解除された10月1日に栄工舎東京本社を訪ねた。
- 安部川社長は「今期に入った5月以降、業績は復調し、増収増益の結果をもたらし、久しぶりに好調さを実感している。ただ、自動車の減産の影響を受けているのか、9月はトーンダウンを余儀なくされた」そうだ。
- 特殊品へのオファーは着実だが、ハイスの汎用品の動きが鈍いとも付け加える。
- 「ハイス製品の減少は、町工場の廃業が顕著になってきている表われと捉えている。後継者不足に起因することも多く、ここ大田区でも同様だ」。
- 新製品である樹脂用の超硬リーマの動向について「緊急事態の継続するなかで、直接、アピールには足を運べなかった。これからになる」と語る。
- 話は変わるが、訪問当日には、新しい営業スタッフとして入社した、ネパール人のカトリ・スマンさんを紹介された。9月末で退職したスザン・カルキ氏の後輩に当たると言う。
- 「18歳で立命館大学の国際学部(大分県)に入学した。スザンさんは、この大学での先輩に当たり、栄工舎を紹介してもらった」。
- 前職は箱根でホテルマンをしていた。それ故か、扱う日本語はとても丁寧なのが印象的。現在、29歳。今年2月にネパール人の女性と結婚したそうだ。