メカトロテックでスレッドミルはじめ、タップ、ドリル、エンドミルなど豊富な製品群を発表したオーエスジー。
製品説明を行う今泉悦史ミリンググループ課長
- メカトロテック・ブース会場で、開催初日の20日、オーエスジーは新製品発表会を開催。スレッドミルをはじめ、タップ、ドリル、エンドミルと工具種が多岐にわたったほか、話題はゲージ、技術提案にまで及び、それぞれの説明では今泉悦史ミリンググループ課長が任に当たった。順序に従って、なぞっていこう。
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- 「ねじ立てを早く」と言うニーズには、ヘリカル穴あけとねじ切りの同時加工を行う底刃付きスレッドミル「AT-2 R-SPEC」(アルミニウム合金・非鉄用)、高難度の高硬度鋼加工には「AT-2」(高硬度用)が紹介された。
- 「DUROREY(デューロレイ)と呼ぶ、高硬度鋼向けの最新コーティングを施し、高寿命にも寄与。早くもお客様に興味を抱いて頂いている」と言う。
- コーティング付きのねじゲージがリリースされたことも興味を引く。
- 「コーティングを施すことによって、コーティングによる耐久性向上だけでなく、摩耗によってゲージの寿命の『見える化』を図った。交換時期を予測できる」のも魅力だろう。首の長いタイプも標準化されている。
- 安定した穴底フラット加工を実現するのが、インデキサブルフラットドリル「PDZ」だ。
- 「旋盤でも、マシニングセンタでも、下穴なしでスタート。穴加工はじめ、座ぐり穴、傾斜面加工など、これ1本で複数の機能を追求できる」。
- 1本で多様な加工形態に対応する「PMD」、下穴がある箇所での、座ぐり用として「PZAG」もラインナップしている。
- これからの商品として今泉ミリンググループ課長が指摘したのが、加工中に適正なアプローチ角に変化させ、あらゆるワーク形状に対応可能なプレートターニングツール「フリーターン」。
- 「旋盤メーカーから高評価を頂いており、機械設備とのマッチングも今後、期待できる、先見性に富んだアイテムに名指しできるだろう」。 非鉄用エンドミルは、スピードが大切、と訴え、手にしたのがDLC超硬エンドミル。耐溶着性や潤滑性が求められるアルミニウム合金などの非鉄金属に抜群の威力を発揮するDLC-SUPER HARDコーティングを採用している。
- 「切れ味のアップも同時に図った。溝底径を大きく取り、芯厚も上げて剛性を重視。切り屑の排出性にも配慮している」。
- 最後は、技術提案として、隣接領域でのコラボレーション、なかでもCAMメーカーに注力していると言う。等高線加工、負荷制御加工・・・微妙な形状に最適な加工方法を見出していく試みと言えようか。
モノ-づくり部品大賞を受賞した製品ラインナップも披露された
底刃付きスレッドミル「AT-2 R-SPEC」