小型機イプシロンQの販売強化目指す菱高精機。「計測機含め、月間販売3台、4台ペースへ」
昨秋開催されたメカトロテック出展の様子
- 菱高精機の山下部長を訪問し、工具研削盤の今期の販売状況を跡付けてもらいながら、4月以降の目標などについて聞いてみた。
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- 今期を振り返ると「需要層で見れば、再研磨メーカー、内製化にトライするエンドユーザーに大別されるが、新たに異業種からのイプシロンへのオーダーも見られるようになるなど、ユーザーの広がりを感じられるようになってきた」と言う。
- 異業種からの成約はグラインドテック、また、昨秋開催されたメカトロテックでは計測機の新バージョン「ジャストスコープRX」の受注を見るなど、改めて「リアル展示会」の意義は大きいとの指摘も。
- エリアで括れば引き合い、受注の中心は名古屋エリアだが「岡山、広島、山口といった中国地方も無視できない」状況も生まれてきている。
- 「来期の販売目標だが、計測機のジャストスコープを含め、月に3台、4台ペースを視野に入れながら、特に工具研削盤の小型タイプであるイプシロンQの販売強化を目指したい。部材の手当てが厳しい状況下にはあるが、切らさないよう、配慮していきたいと思う」。
- 昨年来、工作機械関連の国内需要では、政策としての事業再構築に絡む案件が多い。菱高精機でも大きな比重を占める。
- 「今後の訴求力の点を意識すると、ソフトの充実にあると考える。小回りを利かせるメリットの追求が大切であると考える」。
- 11月開催のJIMTOFでは、披露のポイントとなるだろう。