サンドビックコロマントオンライン総会開催。営業戦略では「ソリッド工具」、新製品では「M5シリーズ」などにフォーカス
山本プレジデント
- サンドビックコロマント会総会が昨年に引き続き、オンラインで開催され、西日本、中日本、東日本それぞれの会長からのメッセージのあと、山本コロマントカンパニープレジデントによる挨拶、高宮、武井両バイスプレジデントによる主要営業戦略、そして加藤マネージャーから「次世代アルミ加工への挑戦」と題した講演が行われた。
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- 西日本の有本会長は「コロマント製品を扱い始めて40数年が経つ。生産性向上に共感している」と長年の信頼を言葉に表し、中日本の箕浦会長は「人手不足とカーボンニュートラルがキーになる」と指摘し、東日本の橋本会長は、「DXの推進と拡販に期待する」とエールを送った。
- 山本プレジデントは「グローバルなマーケットシェア拡大では、中国のヨンプウとカナダのアイキャムを買収」したことに触れた後「バーチャル、リアル双方でビジネスを進めてきた。自動車、一般機械、工作機械が伸長し、業績を伸ばせたほか、社内的にはSAPを導入し、一貫したデジタルサービス提供への土台作りに着手した」と語った。スピーディーな経済環境への迅速な対応を通じて、顧客から一番に選ばれる企業を目指す、との考えも。
- 主要営業戦略(~2025年)では、ソリッド工具の拡販、自動車分野における新たなアルミ需要の獲得、デジタルの推進を新規拡大分野に位置づけ、成長への絵を描いていく考えで、新チャンネル戦略として特約店制度とリンクしたサービスの提供、習熟トレーニングとしてのサンドミックアカデミーの強化を挙げ、さらにデジタル分野の戦略には、セルフデジタルツールの本格運用等を掲げた。
- 2022年のフォーカス製品では、アルミ合金加工用正面フライスカッタ―「M5シリーズ」、小径の超硬ソリッドドリル「CoroDrill®862/462」、難削材加工用高送りフライスカッタ―「CoroМill®MH20」、さらに設備の見える化を可能にする「CoroPlus®マシニングサイト」、センサー内蔵防振工具「Silent Tools™ Plus」が紹介された。
- その後、優秀特約店表彰を挟んで、最後に加藤マネージャーから、EV化、FCV化へシフトする自動車業界の計画について素描した後「駆動部品は22・2%から8・2%へと減少するが、被削材で見たアルミ合金比率は4割以上の増加を予想。つまり、EV化(電動化)によってアルミ合金の加工需要は拡大する」とし「当社のM5シリーズは、ステップテクノロジーを駆使した、アルミ合金加工に特化したカッタで、今後は、EV化も視野に入れたアルミ加工への挑戦を実践していきたい」と締めくくった。