関西の展示会で初お目見えの無限コーティングプレミアムPlus。日進工具のインターモールドでは、高硬度における長寿命がテーマ。
昨秋開催されたメカトロテックでは、来場者との「密な」情報交換が行われた
- 日進工具本社を訪問し、インターモールド大阪での訴求ポイントをヒアリングしながら、宮﨑西日本営業グループ長、前川大阪営業所長ともオンラインで結び、見どころを聞いてみた。
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- インターモールド大阪開催は4年ぶりとなり、無限コーティングプレミアムPlusは、関西初お目見えの製品となる。
- 「鍛造型の顧客層を抱えるエリアであり、その意味でも、新製品である小径3枚刃ロングネックボールエンドミルは、ニーズにマッチする。ブースでは、高硬度領域において、いかに長寿命を実現しているか、情報交換を交えながら、アピールしていきたい」。
- 小径3枚刃の差別化でもあるが、高能率と言う点でも高評価が寄せられており、切込み量、送り速度における他社との「差」は要チェックとなるだろう。
- 「世界はもちろん、日本の製造業のあり方の変化でもある、クリーンエネルギーへの移行に伴う自動車のEV化、燃料電池化の流れや、通信機器の多様化の中で、微細加工の領域がより量が増え押し広げてくる。すでにニッチ市場ではないとの指摘もあるが、微細精密工具のパイオニアとして、より深い内容を展開し、高精度な微細加工を標榜していきたい」との意欲を語る。
- ところで、市況環境として、インターモールド大阪の集客エリアでもある西日本をどのように俯瞰できるだろうか。
- 「最近の1年、2年のレンジで見ると、九州エリアの伸びが期待できるようになってきていると思う。50%以上が半導体製造装置関連で占め、φ6ミリ以下への期待値が高い。有力台湾メーカーの進出もある。西日本のスタッフを増員、増強したのも今後の半導体需要の高まりを見越してのことだ」。
- 工作機械受注が好調に推移するなか、新しい設備が導入されるに従い、CBN工具需要も高まってきていると聞く。
- 「CORE LINEのひとつ、CBNエンドミルシリーズは、焼入れ鋼の仕上げ加工に最適。ニーズに応じてバリエーション拡大を図っている。例えば、新製品のスーパーハイプレシジョンラジアスエンドミル『SHPR400』は、最小径φ0・1からラインナップし、今では全サイズ142サイズにまで拡大している。CBN微細4枚刃の新刃形の採用で加工精度も一段とアップさせている」。
- 6ミリ以下を小径と定義し、小径エンドミルに経営資源を集中させて、この分野の先頭を走ってきた日進工具。
- 「大阪に続く名古屋でのインターモールドでも成功できるよう、関西ユーザーとの密な場にしていき、新たな需要を掘り起こしていきたい」。
スーパーハイプレシジョンラジアスエンドミル「SHPR400」。CBN工具需要も高まりを見せる
小径3枚刃ロングネックボールエンドミル「MRBSH330」。高硬度鋼を高能率に加工する