4月に営業本部長就任の矢野さんにインタビュー「形になっていない相談・困りごとは膝を交えた論議が大切」(碌々産業)
矢野営業本部長
ウィズコロナ、ポストコロナを考慮し、WEBの活用、運用が定着し、発展してきている。
「行動制限、制約が伴う中で、WEBのメリットは大きく、今後も継続していきたいが、お客様の『困った』を解決するには、やはりリアルが大切だ。たとえば、求められる内容が明確ならば、WEB展示会もいいが、形になっていない相談事や質問は、膝を交えながら議論していく中で明確になっていくもの。多くの場合、後者かと思う。事情が許す限り、リアルを追求していきたい」との所信を語る。
最近の顧客動向については「昨年末までは忙しくしておられたが、今年に入ってからは材料などの滞りや不足によって、一服感が出てきた」と指摘する。残念ながら、品不足は様々なものづくりに共通するだろう。
前期は受注、売り上げともに、計画予算を上回った。
「3月を除いて、受注が売り上げを上回っており、常に注残が発生してきた。現場は、新たなトライアルや創意工夫を試みているものの、生産台数は限界に達していると言ってもいいだろう」とフル生産が継続する状況にも触れる。
因みに台数ベースでは、半導体関連、電子部品分野からの需要で好調なMEGAが、受注で首位を走る。
「面粗度アップを意識しているお客様からは、動的振れ精度への評価と言う点でAndroidへのオーダーが多くなっている」とも付け加えた。
金型ユーザーにとって「磨きレス」の世界が展望できれば「工程短縮」にも繋がるだろう。
リアル展示会と言う点では、今年はJIMTOFが控えている。
「バージョンアップ機の披露など、開発サイドの取り組み発表の場として、注目頂ければと思う。乞う、ご期待」と矢野本部長は結んだ。