「自動車関連の著しい伸び、半導体分野の高原状態など景況は好調」(西ブラザー・スイスルーブ・ジャパン社長)

ブラザー・スイスルーブ・ジャパン株式会社

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ブラザー・スイスルーブ本社

ブラザー・スイスルーブ・ジャパンの西社長を訪問した。
 「自動車関連は著しく伸び、半導体分野は高原状態をキープ、厳しいと言われる航空機需要でさえほとんど落ちていない」と業界ごとの好調な動きを指摘しつつも「原材料確保の難しさ、高騰が半端ではなく、物流コストの上昇、製造に関わる電気代値上がりにも凄まじいものがある」と語る。
 先行きの不透明感はコロナ禍の影響ばかりではない。ロシアによるウクライナ侵攻によって、混迷の度も深まっている。
 景況は悪くないものの、減益基調が継続するなか、5月23日出荷分から価格改定に踏み切ることが決定されている。値上げ幅は10%~15%だ。
 「値上げに対するご理解、ご協力いただくのは心苦しい限りだが、安心、安全にプラス加工性能の高さ、長寿命という当社の油剤の製品性能を落とす訳にはいかない。供給不安は現時点ではないものの、原材料確保は、同業各社も喫緊の課題であり、安閑とできる状況にはないからだ」。
 ブランドに裏打ちされる製品力の維持が何よりも優先されると言うことだろう。
 「2023年までに『落ち着く』のかどうかは予想できないが、当社のハイブランドポジションはキープしつつ、乗り切っていく覚悟。」と語る。
 工作機械と関連業界の受注動向も、高原状態を維持している。需要の高さに活路を見出していきたい。