1ミクロンの濾過能力を体感へ-トランザーフィルター日本が初出展
中村社長
- 日本市場でも今年から本格的に導入され始めたトランザーフィルター日本が販売する濾過装置。「1ミクロンまでの濾過能力」と言うメリットの、さらなる浸透を目指し、JIMTOFでは、「InLine V‐4(24490‐1600)」にドラッグアウト、すなわち、スラッジを機外へと排出する装置を付けた機種を出展する。
- 中村裕司社長は「当社の知名度を上げていくとともに、研削液の濾過に対する認識を深めて頂く場にしていきたい」との意欲を示す。
- 研削液をきれいにしていくことで得られる加工効率、製品精度のアップ、環境負荷の低減といった点について、ユーザーは漠然と「評価している」。だが、研削盤や砥石と同等に配慮が払われているかと言えば疑問が残る場合が多いようだ。
- 「濾過装置への認識が具体的に深まっていけば、生産性の向上と8万時間稼働させてもメンテナンスフリーという実態を踏まえ、価格への正当な評価が生まれてくる気がする」。
- 昨年末から今年の前半にかけて、日本でも20台に迫る販売実績を積み上げてきた。
- 「大手、中堅の工具メーカーに、徐々にではあるが、導入されるようになってきた。来期は30台を目標に設定した。9月下旬に専任の技術スタッフを採用する一方、販売に当たってもらっている代理店スタッフへの教育も充実していけるようにしていきたい」。
- 今後も販売台数を伸ばしていくためには、セールスネットワーク網の充実が避けて通れないだろう。
- 9月に開催されたIMTS(シカゴショー)では、ホンダ・オハイオでスチューダ機との組み合わせで実績を積んだ、ハイスや鋼を対象とした新開発の濾過装置を参考出展したとのこと。
- 世界的には30カ国以上の国々に導入され、グローバル展開では同業他社よりも、一歩、先んじているのではないか。
- 「日本市場は工作機械が多数設備されているばかりか、従事するスタッフは、安定した品質、高い精度に常に気を配っており、環境に対しても十全な対応の必要性を感じている。ポテンシャルの高さでは、他国の比ではないと考える」。
- 濾過装置の存在を考える機会としたい。
トランザーフィルター製濾過機の設置状況