北川鉄工所から密封構造の防塵・防水を実現した、「NPG310」をリリース

株式会社北川鉄工所

株式会社北川鉄工所

NPG-310

ロボットテクノロジージャパンブースに足を運んで、ロボットハンド中心にアピール内容を取材した。

 2017年に北川鉄工所は、自社設計によるロボットハンドの分野に参入したと言う。
 チャックで蓄積してきた「掴む」という技術の応用と言えるだろうが「掴んで運ぶばかりか、測長機能や不良判定機能まで備える」ラインナップに目を見張った。
 一例を挙げれば、薄型2つ爪平行グリッパ(測長機能付)「NPGT-S」シリーズ。
 ロボットアクセサリー事業室の小川さんの説明を引用すれば「掴むと同時にワークの寸法測定が可能で、言わば、検査と搬送の2工程を担えるうえ、OKかNGかの判定のほか、ワークに残った切粉などの異物検知までカバーする」多機能な魅力満載の逸品となる。
 因みに「NPGT-S」シリーズは、2020年の超モノづくり部品大賞を受賞している。
 「ロボットハンド参入からおよそ5年が経過した。掴んで運ぶ、本来のロボットハンドの機能に、自動化を軸に、いかに付加価値を付けて提供できるかという問題意識で取り組んできた。製造ラインの工程集約、無人化、省人化、品質の安定化、予防保全・・・と、様々なシチュエーションを想定。おかげさまで、知名度も少しずつ、アップしてきた」。
 このほか、NPGシリーズの新製品「NPG310」も披露されており「3爪のシールドグリッパで、切削水や粉塵等がかかる厳しい環境下で使用が可能なばかりか、高い内径把持力により、重量ワークの搬送も可能。さらにエアパージなしで防塵、防水を実現している」。