フジBCの価格戦略

フジBC技研株式会社

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西日本製造展でアピールするスタッフの倉本さん

上半期も残すところ、あとわずかと言うタイミングで伊藤社長を訪問した。
 「回復の遅いセミドライ関連に比べて、工具の分野はコロナ禍前の水準に、ほぼ戻ったと言える」。
 工具分野の回復傾向は、昨年後半から鮮明になってきたようで、今期に入っても継続。目下の焦点は、価格改定とJIMTOFに向けたエンドミルのラインナップ充実に絞られてきたようだ。
 「価格改定では、従来工具が先行し、座ぐりカッタのグランルンドは8月受注分から実施に移し、ロングセラーのミルコーナも改定が目前に迫ってきた」。
 エンドミル関連の新三協工具は、シリーズごとの改定を念頭に置くなど、きめの細かい対応を予定。伊藤社長は「PH、GSの各シリ―スは価格を抑えていく半面、高硬度、ダイヤ関連の値上げ幅は大きくなると思う」と語る。
 新製品では5軸加工機向けばかりか、4枚刃、6枚刃の高硬度向けやDLCも注目したい。
 「11月のJIMTOFでは、これら新製品を含む200以上に及ぶ型番の在庫充実を図るエンドミル中心に展示を計画。もちろん、セミドライ関連商品も出展し、需要回復に努めていく」。
 7月に出展した西日本製造技術イノベーション2022では「昨年に引き続き、2回目の出展となるが、ロボットやDX、IoT関連が展示の主流なためか、弊社ブース来場者は極めて限定的」ではあったが「九州エリアの販売店の方が顔を出してくれて、ユーザーへのアプローチに期待が高まった」そうだ。