金属加工用にプラス、木工加工用工具もアピール-松岡カッター製作所
ヤマザキマザックのインテグレックス「i‐200」
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木工用の切削工具も展示、アピールしていく‐松岡カッター製作所の松岡克彦社長はJIMTOF取材の中で開口一番、そう語った。
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「加工しつつ面取り、加工しつつプロファイルといった『Tow in One』は、言わば木工刃物の世界。2つのことを同時に行うことへの関心を喚起していく目的もある」。
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木の繊維を切削するうえで、特徴的なのはリード角が強烈なことが挙げられようか。
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9月に決算を迎えたが「微増で推移。売り上げに占める木工用刃物は55%、非木工用刃物が45%の比率。この間、積極活用してきた、ものづくり補助金関連は、今回は『落選』したものの、静岡県の高度化事業への取り組み、経営革新については、改めてアプローチしていく方針だ」。
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しかし、新規設備については老朽化更新目的で、中村留精密工業の旋盤が11月下旬くらいに導入される。投資の手は緩めていない。
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「遅ればせながらではあるが、10月から新しい期に入り、ISO9001の取得を目指していくことが我が社のトピックスになる。機械のトレーサビリティー、技能面での平準化、講師を招くなどのスキルアップの機会・・・取得へのプロセス全体を通じて『クレームの出ない下地つくり』を構築していければと考えている」。
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課題は、出展後のフォローをどのようにしていくか
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JIMTOF出展は他の展示会とは「格が違う」との松岡社長の感想が以前、本紙にも寄せられたが「肝心なことは、その後のフォローにあることは言うまでもない。どうしていくか、今回の課題でもある」。
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製造での課題は「短納期対応のための回転率アップ」
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今期の製造面での課題について松岡社長は「短納期対応を極めていくためにも、回転率を上げていく努力を積み上げていきたい。『Iot』を現場の創意工夫との関係でどのように見ていけばいいか。基本は、汎用機を駆使して、工夫してものを作っていく世界だと思うのだが・・・」。
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従来からの手法と新たに構築されてきた技法、ものづくりの発展のあり方を模索するとき、どのような融合があり得るか、どの現場にも通底する課題だろうと思う。