イスカルジャパンが高生産性、高付加価値工具照準、アピール

イスカルジャパンは、ＪＩＭＴＯＦで、革新的なＮＥＯＬＯＧＩＱ製品を筆頭とする、高い生産性と高付加価値を誇る最新工具の提案を図っていく。代表的な３点を以下に取り上げた。
◆
　自動盤用ヘッド交換式旋削工具で評価が高まっているのが「ＮＥＯＳＷＩＳＳ」。高い生産性とクイックチェンジを特長とし、自動盤用の新たなスタンダードを実現する新製品だ。
　機上でのヘッド交換が可能なクイックチェンジシステムを採用。ヘッドのクランプは、レバーロックの要領で引き込むタイプのため、簡単にヘッド交換が可能。ホルダーとヘッドは４点で当たるよう設計されておりクランプ剛性は高い。
　また、ダブテイル形状のヘッドＺ方向位置決め部で刃先位置が決まるため、ヘッド脱着時の繰り返し精度が良好。
　ヘッド部の幅は２０ｍｍと、一体型ホルダー（ヘッド部の幅１２ｍｍ）と比べて大きいため、Ｚ方向に対する工具剛性が高く、高負荷加工においてもビビらずに安定した加工を実現させている。
　「送りを４倍にする」という驚愕の突切・溝入工具と言えば「ＬＯＧＩＱＦＧＲＩＰ」。
　従来の長方形ブレードを正方形にすることで下顎部分が大幅に強化され、高剛性の突切・溝入れ加工を可能にした。特許取得済みでもある、この高剛性システムによってビビリを抑制し、直進性を大幅に向上させる一方、加工の安定性によって、工具寿命の改善にも寄与する。
　従来は０・１ｍｍ／ｒｅｖ以下の送りが常識とされてきたが、ＬＯＧＩＱＦＧＲＩＰでは、突切加工が２倍の０・２ｍｍ／ｒｅｖ以上で送ることが可能。

　ブレードは以下の２種類をラインナップ。

▼ＴＧＡＱ（―ＪＨＰ）：ＴＡＮＧ―ＧＲＩＰチップ用　縦置き構造、２～５ｍｍ幅　最大突切径φ１６０ｍｍ（３～５ｍｍ幅チップ使用時）　高送り専用チップ（ＨＦブレーカー）で驚愕の送り４倍

▼ＤＧＡＱ（―ＪＨＰ）：ＤＯ―ＧＲＩＰチップ用　２コーナー使い、２～５ｍｍ幅　最大突切径φ１２０ｍｍ（４～５ｍｍ幅チップ使用時）
　長い開発期間を経て登場したと言われる有効切刃３枚のヘッド交換式ドリル「ＬＯＧＩＱ３ＣＨＡＭ」。３枚の有効切れ刃は、従来の２枚刃と比較して生産性が約５０％向上するほか、切れ刃外周のガイドとなるマージンも３本になったことでビビリが軽減され、安定した加工が可能となっている。
　さらに独創的なポケットデザインで、機上で簡単にヘッド交換可能なクイックチェンジシステムを採用。中心部をクランプするため、振れを最小限に抑え、強固にヘッドを固定し、高い繰り返し精度を実現する。
　「高い生産性と高精度な穴あけ加工を両立し、ヘッド交換式タイプ最強・最速とのご評価を頂いている」とのことだ。

▼ヘッド：Ｈ３Ｐ（標準タイプ）：φ１２ｍｍ～２５．９ｍｍ（０．１ｍｍ単位）　Ｆ３Ｐ（新発売フラットタイプ）：φ１２ｍｍ～２５．５ｍｍ（０．５ｍｍ単位）
　炭素鋼、合金鋼、鋳鉄加工に対応

▼ホルダー：Ｄ３Ｎ：（加工深さ：１・５／３／５／８×Ｄ）

送り4-倍を可能とした「ＬＯＧＩＱＦＧＲＩＰ」

ヘッド交換式タイプ最強・最速との呼び声が高い「ＬＯＧＩＱ３ＣＨＡＭ」