京滋興産からリクレアン第3段披露へ。販売領域の拡大図る
秋山工業事業部長
京滋興産がリリースする、カートリッジ式フィルターによる研削液濾過システム「リクレアン」。JIMTOFではシリーズ第三弾が披露されると言う。
秋山部長は「実績を積み上げてきた工具研削盤ばかりか、平面研削盤、円筒研削盤など、販売対象領域を広げていくための戦略商品と位置付けている。従来以上にコストメリットを追求したほか、扱いを容易にし、メンテナンスも簡略化した。直接、時間の節約にも繋がるだろうと思う」と訴えつつ「濾材のリユースとしても活用の道は広がっていくだろうと思う。もちろん、濾過精度は従来製品の水準をキープしている」と語る。
参考までだが、工作機械業界を1兆円産業とすると、研削盤市場は「10%産業」と言われる1000億円規模。因みに工具研削盤市場は、さらにその1割の100億円前後の水準だ。
「新規はもちろん、既設の研削盤も、販売対象となり得ることから、ターゲットがぐんと広がってくる。濾過によって研削液がきれいに保たれ、加工精度に直接、寄与していくばかりか、スラッジの除去によって、機械自身の高寿命化にも貢献できるメリットを今後ともアピールしていきたいと思う」。
京滋興産では、2022年度に入った4月以降、9月までの推移では、業績がほぼ、2018年レベルにまで回復してきたようだ。リクレアン第三弾の浸透によって、どこまで更なる上積みを図っていけるか、次の課題は決まった。