展示会出展に大幅に舵を切ったコイズミツール。このほど、ベトナムのメタレックスにも出展

株式会社コイズミツール

株式会社コイズミツール

小泉社長

取引における自動車産業のシェアの高さは、部品不足で生産の乱降下が激しい現状にあっては、マイナスに作用する。
 小泉和弘社長は「自動車関連だけではない、新規開拓を展開中。エリアも国内にこだわらない。もっとも、安売りの考えはなく、従来からの品質重視志向を『種まき』でも実践している」と語る。
 たとえば、海外での活動について。
 「ホーチミンで開かれたメタレックスで神奈川県メンバーとして初出展した。ベトナムのローカル商社と代理店契約を交わしてから1年が経過したが、実際に会ったのは今回の展示会が初めてとなる。3日間、展示会でサポートを頂き、信頼関係が前進し、お互いの理解が深まったことは大きい」。
 ベトナムには、今後、実情を把握していくため、月1訪問を計画しているようだ。
 広州に進出している中国工場は「標準のエンドミル販売で、この2年間、拡大を図っている。まさに試行錯誤だが、日本製への魅力を感じ取っていただいている」とのトライアルの成果も。
 販売拠点を設けているメキシコは「コロナ禍により、新しいラインの立ち上げ案件がストップしてしまい、この影響が甚大だ」そうだ。
 エリアによっては、標準品の進化に努め、場合によってはオリジナル工具の進展を図っていく。
 「アピールする場を主体的に設けていきたい。特にこれまで手薄だった展示会出展にも積極的に取り組み、来年3月のグラインディングテクノロジー展、10月のメカトロテックに出展を計画。需要を刺激していく場になればと期待している」。