新型平面研削盤 PSG127 CA-iQ 世界戦略機種としてリリースする岡本工作機械
渡邊営業本部長(写真は、安中工場に据えられた出展新製品、立軸ロータリー研削盤VRG6DX)
渡邊営業本部長を訪問し、上半期を終えた概況を踏まえてもらいながら、JIMTOFでのアピールポイントを取材した。
◆
工作機械、産業機械、半導体、モータコア、リチウムイオン・・・各分野から、特に2メートルクラス以上の大型機や静圧タイプの超精密機の受注が目立つ岡本工作機械製作所。
渡邊営業本部長は「上半期は過去最高を記録した2018年レベルに比肩する勢い。国内外比率は4対6で海外の方が多く、欧米・北米・中国も好調。好調な機種では、門型研削盤シリーズが好調で静圧スライド、キサゲスライドの両製品ともに好調」と、その動向を特徴づける。
業種別では、他にセラミック関連も好調を持続していると言う。
JIMTOF出展機種は8台、うち新製品が半数の4台を占めている。
「精密平面研削盤の新製品、PSG127CA-iQは、金型、工作機械、セラミック関連をターゲットとした、欧米を中心とする世界展開を視野に入れている。言わば世界戦略機種で、剛性・精度・省スペース化・油圧レスによる環境配慮を視野に入れて新規開発された。最大22kw搭載の高馬力の砥石軸モータはオプションで静圧スピンドルに変更も可能だ。既に市場で高評価を頂いている文字レス対話ソフトやオペレーター目線の使いやすい機能をいくつも搭載。機上計測ユニットによる自動化や新開発のMAP研削ソフトで従来にはなかった研削盤をJIMTOFで提案する」。
また、新たに立軸ロータリー研削盤をラインナップする。
「同様に世界展開を図っていく機種に位置付けているのが立軸ロータリー研削盤の新製品、VRG6DX。砥石を縦に配列し、加工面積を広くすることで高能率を図ることができる。当社では今までになかったシリーズの展開となるが、既に市場からの要求はあり、JIMTOFでの初展示を是非ご覧いただきたい。」そうだ。
他に新製品では、静圧平面研削盤「UPG64CA-iQ」、グラインディングセンタ「UGM64GC」を出展する予定。前者は600角、400角サイズの平面研削盤で、後者は上下、前後、左右、Φ600mmの回転テーブルの4軸で構成されており、こちらも注目製品だ。
石井社長のJIMTOFへの挨拶として「創業80周年を超える総合砥粒加工機メーカーとしての技術を結集し、未来のものづくりにつながる製品、加工技術を総合的にご提案いたします」とのアピールがなされている。
新製品はもちろんだが、従来からの実績のある4製品ほか、機上計測や超精密の極致とも言える鏡面技術、自動化・高能率・複合といった技術提案、さらには脆性材についての展示も展開される。
4年ぶりのリアルJIMTOF。是非、立ち寄って、質問、相談を持ち掛けてみてはどうだろうか。