ユキワ製スーパーG1チャックとの連携深めるロボドリル-を検証する筑波エンジニアリング

株式会社 筑波エンジニアリング

株式会社 筑波エンジニアリング

オペレーターの牧山徳之さん。ロボドリル担当として4年が過ぎた

自動化、無人化への有力ツールとして、省力化機械は欠かせない。1977年に設立された筑波エンジニアリングでは、顧客からの要望を具体化して、半自動装置から完全無人化ラインまで対応するFA提案で実績を積み重ねてきた。
 営業技術担当の小田部さんは「装置ものの案件を受注して、当社で設計して(顧客に)承認いただき、図面を起こして加工・溶接を経て、組み立て、プログラム制御という社内一貫体制を確立している」との流れを説明してくれた。
 装置は一品ものが中心のため、加工部品点数は様々。組み立ては他社が手がけ「部品だけの注文もある」そうだ。
 大槻社長は「省力化機械の需要は、一般的には自動車産業がメインとは言え、弊社の膝元である茨城県下では、様々な分野の製造業が混在し、業種は多岐にわたっている。そのため、弊社の強みに通じる幅広い需要層への対応力が、当社の差別化力に繋がっていると考える」と補足する。
 被削材はアルミ、ステンレスが多い。
 設備は、平面フライス盤の汎用機ほか、NC機では、三菱重工、ファナックのマシニングセンタが合わせて3台、ほかに、旋盤、研磨機などで構成されている。
 ユキワ精工のスーパーG1チャックは、この現場では、4年前に導入されたロボドリル専用で活用されている。
 「2009年ごろから、お客様向けにファナックのロボットを使った自動化を数多く手がるようになり、その中には、ロボドリルへのワークの供給をロボットで自動化して欲しいと言った依頼も見受かられるようになってきた」経緯もあり「弊社でも切削加工を行っているため、ロボドリルの扱いやすさ、コストパフォーマンスの高さなどから取引商社の三五商事にオーダー。その際、ツーリングは、ロボドリルとの相性の良いスーパーG1チャックがお勧め」との提案を受けたと、大槻社長は、ユキワ精工との出会いを語った。ファナックロボット会の会員企業でもある。
 オペレーターの牧山さんは「私が入社早々、ロボドリル担当となり、φ6ミリ、φ10ミリ、φ20ミリという径違いのスーパーG1チャック21本が与えられた」と振り返りながら「ほとんどがアルミ、ステンレスの単品モノ加工で、現状は、まさにフル稼働状態。効率を上げていくため、送りや回転速度を上げても、いっさいビビることはなく、トラブルに結び付くような事態は全く発生していない」との評価を下す。
 筑波エンジニアリングは目前に迫ってきたJIMTOFにも出展を予定しており、11月8日からの6日間は「省力化提案ウィーク」となるだろう。

ロボドリルに特化して21本のスーパーG1チャックが活躍する
ロボドリルに特化して21本のスーパーG1チャックが活躍する

送りや回転を上げてもビビらないと言う
送りや回転を上げてもビビらないと言う