テーマとなるのは「高付加価値製品の提供」。コアプロダクトに特化した4つのカテゴリーに分類した製品群を出展する日進工具

日進工具株式会社

日進工具株式会社

マイクロエッジ

日進工具はJIMTOFで、コアプロダクトに特化した、4つのカテゴリーに分類した製品群を出展、提案していく。いずれも、高付加価値製品の提供がテーマとなり得る。順を追って概観して行こう。
 まずはCBNエンドミル。耐摩耗性を向上させ、焼き入れ鋼の仕上げ加工に最適だ。ニーズに応じてバリエーションの拡大が図られているが、たとえば「CBNスーパーハイプレシジョンラジアスエンドミル」は、最小径φ0・1からラインナップし、今では全142サイズまで拡大。4枚刃の新刃形を採用し、強度を保ちながら、加工精度を一段とアップさせている。
 続いてはPCDエンドミル。ナノレベルのツルツル、すべすべ、ピカピカな面品位を得ることを目的に特殊な刃先形状を採用。Ra表記では0・05μm以下の鏡面が得られるレベルで、ボール、スクエア、ラジアスをラインナップ。様々な形状に切削加工が可能で、磨き時間の大幅短縮に貢献していく。因みに、超硬合金の直彫り加工でナノレベルの面粗さを達成していると言う。
 冷間鍛造金型で多く用いられる粉末ハイスの加工に対応する新コーティングとして開発された無限コーティングプレミアムPlus。このシリーズでは、昨年リリースしたボールエンドミルに加え、スクエア、ロングネックラジアスが今年の6月以降、ラインナップされてきた。60~70HRCレベルの高硬度鋼加工に最適で、倒れを抑制する高剛性設計(MHDSH445/MHDSH645)さらい刃とシームレス形状が仕上げ加工を改善(MHRSH430RSF)といった特長を備える。クリーンエネルギーへの移行に伴う自動車のEV化、燃料電池化の流れや通信機器の多様化の中で、さらなる需要拡大が期待されるだろう。このほか、5軸加工機の特長を活かす3枚刃・高剛性ボールエンドミルも要チェックだ。
 紹介の最後になるのが、超微細加工用エンドミル、マイクロエッジ。日進工具で最も細い。最小外径0・01mmを超硬エンドミルで標準化したシリーズで、超微細な切削加工を可能とするラインナップだ。よく言われる表現だが「髪の毛にすら文字が彫れる」。外径公差±2μm、シャンク公差h3(真円度0・1μm)。1枚刃直刃φ0.01~0.05まで5アイテム、2枚刃30°ねじれタイプ。φ0・03~φ0・09まで7アイテム、合計12アイテムを取り揃える。
 JIMTOFでは、新製品も披露されるそうだ。是非とも、ブースに足を運んで、手に取って、確かめることをお勧めする。

PCD_coreline
PCD_coreline

無限ステーション
無限コーティングプレミアムPlus

CBN_coreline
CBN_coreline