ダイジェット工業の営業新体制始動「高柳営業部長、有吉営業副部長」(4月1日付)
デジタル対応の強化へ マルヨシ展示会に出展、シャンクアーバー頑固一徹とヘッドとの組み合わせを提案」
高柳営業部
ダイジェット工業はこのほど、4月1日付で高柳営業部長、有吉営業副部長の就任を発表。これに伴い、小紙では両氏にインタビューを申し込み、市況環境や抱負を中心にヒアリングを試みた。
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機構改革で、国内営業部と海外営業部が統合された。
冒頭、高柳部長は「弊社の国内外の比率は1対1とイーブンで、まとめて対応する方が自然な流れとの見方があろうかと思う」と統合に対する意見を述べた。
大学では機械工学を専攻し、材料技術に関する研究を皮切りにスタートしたが「営業を勧められ」国内営業に6年、それ以降はタイとアメリカそれぞれの市場開拓にまい進し、本社に戻ってからも、海外営業を一貫してフォローしてきた。
「就任の抱負としては、日本の人口構造とも絡むが、全般的なマンパワー不足は今後も継続する。メーカーとしての存在を知っていただき、商品を知っていただく。活動量の多さを考えると、リアルだけでは限界があり、オンラインなどのデジタル対応の充実を従来以上に図っていく必要があると考えている」。
一方、有吉副部長は直近6年間は営業企画室長として、営業のバックアップに努めてきた。国内営業では関東エリアでの活動が多かったが、今、再び営業の前線に出ることになる。
「当面は、国内営業に力を割いていく予定。1月からスタートしたキャンペーンも順調に推移し、3月20日時点で目標の1000セットを突破、名古屋と北関東の動きがよく、予定の3月末までにどれだけ上積みを図れるかが焦点になってきた」そうだ。
今期は工具の価格改定があり、為替の大変動があり、自動車生産の乱降下ありと「起伏に富んだ1年」を刻んだ。
「実績を積み上げてきた航空機分野がコロナ禍で大打撃を受け、弊社の売り上げにも影響した。加工テストすらできない状況にあったが、最近では、徐々に扉が開かれ、トライアル品がスタートするまでに」との市況変化を語ってくれた。
目前に迫ってきたインターモールド東京では「ユーザー目線で既存商品を再編成し、選択しやすいよう努めている」。
地域の有力ディーラーによる、プライベートショーも復活を遂げてきており、3月17、18両日に開催されたマルヨシ(広島)はじめ、タック(長野)、タナカ善(京都)、国興(長野)、モテキ(群馬)などへの出展を予定している。
今期の業績は前期比若干のプラスの見込み。コロナ禍前の2019年レベルに迫ってきた。
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マルヨシ主催のAfter JIMTOF 2023に出展していたダイジェット工業ブースに堀部広島営業所長を訪ねた。
「マルヨシ様のお客様で根強い人気のシャンクアーバー頑固一徹とヘッドとの組み合わせを提案。ミラーボールが売れ筋で、効率の良さ、経済性などで好感されている」。
高硬度加工と言う点では、DHコートを施したハード1シリーズなどをアピールしたほか「とにかく使って頂くことに留意したのがストライクドリル。トライナウキャンペーンとしてモニター用に無償サンプルを提供させていただいていて、部品加工ユーザーの発掘に一役買っている」そうだ。
このほか、鋼材加工用で、太径ドリル需要も無視できないそうだ。
有吉営業副部長
堀部広島営業所長
来場者は多く、アピールにも力が入った