宇都宮製作所が営業本部を創設、納期短縮で優位性発揮も。桒原生産管理部長が営業本部長兼任
桒原営業本部長
製販一体となった体制強化でスピードアップを図っていく-宇都宮製作所は、営業本部を創設し、その責任者として、桒原生産管理部長が兼任することになった。
「2月末の機構改革で営業本部長を拝命した。営業部のほか、十日町工場内にある販売促進室、営業技術支援室、海外輸出管理室で構成し、製販一体の連携強化を通じたスピードアップを狙っていく。特に配慮していきたいのが納期対応で、部品在庫の先行手配など、受注での優位性にも繋がるような、手立てを追求していければと思う」。
同社の顧客は、自動車関連業界の比重が大きいが、本体のみならず、関連企業にも裾野を広げながら、建機や医療系など、新規分野へのアプローチも積極的に展開していく方針で「たとえば、ものづくり補助金や事業再構築の活用をご案内しつつ、新規ユーザー獲得を目指すことも追求していきたい」。
人手不足のなか、顧客の求める仕様に見合う自動化提案に、宇都宮製作所のアドバンテージが見出せるという指摘がある。
「ただ、この点を本当にアピールできているのか、どうかという反省があるのも事実。今一度、訴求法を検討していきたい」。
未だ、コロナ禍ながら、5類への引き下げによって、出張サービス等の本格的な海外対応が視野に入ってきた。
「中国、タイ、ドイツ、インド、北米・・・納入実績のある国や地域への訪問機会のコンセンサスを取りながら、再始動の段階に入っている。慌てず、休まず、今期は早い段階から海外出張を計画できればと思う」。
最後になるが、宇都宮製作所にとって、今年は記念すべき創業100周年を迎えている。
「これまでお世話になったお客様にどのような形で感謝をお伝えできるか、現在、具体的なサービスの提供を検討している」。
メカトロテックで新機能披露も計画されている。創業100周年の迎え方を楽しみにしたい。