微細、難削、直彫、日本のものづくり最前線に真っ向勝負をかける。
YMC650
安田工業の広報担当者によると「上期は受注ベースで計画目標を達成、現時点でも下げ止まっていない」という状況にあるようだ。
国内は、ものづくり補助金関連で、数字を押し上げ、特に金型メーカー向けは堅調で 「最終的には自動車関連に行き着くと考えられる」ものづくりへの貢献が目立つ。
海外は、社内シェア4割を占める中国市場でスマートフォンのレンズ関連の金型向けが多い。 「国内55%、海外45%と国内若干多めのバランス。JIMTOFで初披露の新製品含め、改めて需要を喚起していく方針だ」。
出展される4機種の特徴づけとともに、デモ内容にも触れていきたい。
▼「Micro Center YMC650」・・・微細加工分野で、ワンランク上の能力を実現、発揮している「YMC430」の実力をキープしつつ、テーブルサイズを大きくして、微細加工ワークの大型化ニーズに応えた逸品。構造から一新しており、主軸ヘッドの軽量化をはじめ、安定性の高いベッドとコラムの採用ほか、超精密のガイドウェイによって、微細な指令を正確に加工に反映する高い応答性、運動性を確保することで、長時間の加工範囲全域安定した微細加工を実現している。 さらにNCインターフェースを一新し、タッチパネルによる直感的な操作と、機械と加工の一括管理を可能にした「OpeNe Ver2・0」を搭載している。 加工サンプル展示がなされ、手に取って、確認できる。
▼「Precision Center YBM 7Ti」・・・航空機分野向けのチタン・インコネルなどの難削材に傑出した加工能力を発揮する、高精度・高剛性のテーブル・オン・テーブルタイプの横型5軸機。 YASDA独自のダイレクトドライブ主軸、角ガイドに加えて、回転軸には剛性と運動性能を大幅に向上させたDDモータを採用し、工具摩耗の激しい難削材加工において優れたパフォーマンスを約束する。 デモでは、二酸化炭素をドライアイス化した加工実演となる。
▼「CNC Jig Borer YBM Vi40」・・・高硬度金型の直彫りや高精度部品の加工に抜群の威力を発揮する立型5軸機。 YASDA製傾斜回転テーブルとソフトウェアが、プラスチック金型、冷間鍛造金型、超硬金型などの5軸加工において、ワンランク上の加工精度とその安定性を実現する。 ブースでは、高剛性のポテンシャルを活かした航空機・チタン部品加工の提案がなされる。
▼「Micro Center YMC430Ver・+RT10」・・・光学、IT関連、医療、小型精密金型等、微細加工の高まる要求に応える、実績と信頼あるリニアモーター機。 DDモーターを採用したYASDA製傾斜回転テーブルRT10を搭載し、機敏でバックラッシュレスの5軸微細加工を実現している。 また、ナノレベルの面粗度が要求される光学向けに、新たに3軸モデル対象の8万回転主軸のオプションが用意されている。
安田工業YBM_Vi40
安田工業YBM7Ti
安田工業YMC430_Ver.Ⅱ+RT10