ワンチャックでシャフト部品を測定、データ取得まで30秒という速さ。ヴィチ・ビジョン社の拡販へ。

YKT株式会社

 

「今回の見どころは、ヴィチ・ビジョン社の測定機の実演」と、語る担当者。

 

50コマのYKTブースには、ヴィチ・ビジョン社のシャフト部品専用立形光学測定機4台を設置。このうち2台は、会場に設けられたVICIVISIONコーナーに、残り2台は、工作機械の隣に置かれ実際に測定が行われる。

 

特長は、簡単操作で短時間にシャフト部品のワンチャック測定ができる点にある。ワンボタンで操作でき、測定データ取得まで、わずか30秒。オペレーターのスキルを問わず信頼性のあるデータを短時間で作成して加工機へフィードバックし不良削減に貢献する。

 

また、投影機、マイクロメータ、真円度測定機、その他専用測定装置をこの一台に置き換えれば、測定機間の誤差や段取りが解消され、大幅な測定時間の短縮が実現できる。さらに、測定データは履歴として記録されるため、顧客クレーム対処にも貢献する。

 

さて、「トラウプは最初で最後の出展となる可能性があるため、この機会を見逃さないでください」と、担当者が語るトラウプ・スイス型タレット式複合加工機は、測定機に次ぐ注目の商品。特長として、ドリルユニット回転数12,000rpm、内部高圧クーラント120barが「ステンレスやチタン合金等の難削材のガンドリル加工にも対応。医療機器部品の標準機として使われ、欧州の医療業界ではトラウプが知られている」そうだ。ブースでは、同機のデモ加工が行われる。

 

JIMTOF初登場、日本初公開のデーゲン社高速ホーニング盤「Vision Ultimate SL」にも注目したい。唯一のツールでホーニング加工に必要な全工程を一台に集約するホーニング盤であり、これにより、粗、中仕上げ、仕上げといった工程ごとの異なるツールや機械が不要となる。また、スリーブの交換のみでホーニングツールを新品として再利用できるため、従来のように砥石再生、再電着用のバックアップ用ホーニングツールが不要となる。

 

続いて、ブースでは、83インチの大型タッチスクリーンを使い、プラティット社の「回転円筒カソード式PVDコーティング炉」でボロン、タングステンの組成比制御の新被膜を初披露する。

 

合金材料不使用、被膜は純金属で素早く最適化できる特長がある。

 

Ti、Al、Cr、AlSi、Ti,Zrに加え新たに、B、W、TiB2がコーティング材料に加わった。

 

ボロン系被膜の発表は、世界初となり、見どころ満載のYKTブースである。さらに、僅か数分の高速脱システムは、密着膜にTiNがあれば、超硬のコバルト浸出を抑制することができる。

 

忘れてならないのは、YKTの光学測定ブース。こちらの12コマのブースにQVIグループ 非接触全自動三次元測定機シリーズを多数出展する。測定サンプルを持参の場合、その場で測定対応をしたいとしている。