テーマは「穴加工なら菱高精機」。JIMTOFでのアピール製品を中部でも浸透へ
久保田名古屋支店長
「穴加工なら菱高精機」を掲げ、切削工具の分野は、ドリルから最終仕上げのリーマまで出展、提案していく。
開催地の責任者である久保田名古屋支店長は「工作機械、建設機械分野で高評価を得ている裏座ぐり工具バックファイヤーに新シリーズを展開、披露していく。昨年のJIMTOFでアピールした内容を中部でさらに浸透させていく考えだ」。
従来は特殊対応としていたオイルホール付きを標準化したバージョンアップを展示。D10~D18までのサイズは、超硬ソリッドタイプを規格化し、鋼本体と比較して40%たわみ量を減少させている。特にD10、D12タイプは、コーティングを施し、4コーナーインサートを採用してSUSなどの加工にも対応可能とした。
さらに小径バックファイヤー(ソリッド)も、従来からのホルダ偏心タイプのものから、工具偏心タイプでD3~D8までの新ラインナップを規格化している。
大手工作機械メーカーを対象に、テーブルのT溝加工の面取りカッタとして、PRしていきたいのが「表裏T溝面取りカッタ」だ。T溝ばかりか、ボルトの面取り加工にも対応している。
このほか、自動車部品のライン関連で評価の高いサーメットリーマシリーズの「MONOMAX」、深穴に対応した、特殊対応のロングリーマシリーズ、ヘッド交換タイプの「ラピッドリーマ」「リーママックス」も要チェックだろうか。
一方、菱高精機のもう一つの顔として、市場での認知度が高まっているのがCNC工具再研削盤イプシロン。
「7月、8月辺りから漸く、動き始めてきた。それまでは、検討課題に挙げて頂いていたものの、先行きの不透明感から、具体化までに時間を要していた。最近の特徴としては、画像工具測定器のジャストスコープ(RX)が単体でも引き合いから受注へと結びついてきたことだ。自主管理を志向する現場からのニーズが高く、直ぐに測定結果が確認できる、このメリットが認知されてきたのだろうと思う」。
イプシロンは、誰にでも、簡単に、主要工具メーカーの刃型形状の研磨が可能。2枚刃ドリル、リーマ、タップ、3枚刃ドリル、エンドミルといった様々な工具種に対応する。是非とも、ブースに来場し、実際に触って、確認して、質問を!これまでの納入実績は85台と着実な歩みを進めている。
「切りくずを清掃する『タイタン』も出展予定。また、いろんな加工相談、特殊工具の製造依頼なども大歓迎だ」と久保田支店長は訴えた。
小径バックファイヤー(ソリッド)に工具偏心タイプも
切削工具は「穴加工」をテーマに掲げる