Tスロットカッター「J-STC」。Coハイス母材にTiNコーティング組み合わせた千鳥刃で工程短縮、高効率作業に寄与
千鳥刃のTスロットカッターをアピールする岩崎常務
今年の標語は「黎明」と掲げられた。
岩崎社長は「自社を含めて現況を『夜明け前』と捉え、今年は明るくなる方向、方角を模索し、進んでいきたい。1935年創立の弊社にあっては、100周年も視野に入ってきており、節目に相応しい業績が積み上げられるよう、精進していければと思う」と語る。
対外的な訴求に注力し、地元大阪での展示会ばかりか、昨年は名古屋のメカトロテック、そして今年はJIMTOFへの出展も計画している。
「Vコートを施した3SエンドミルのV-2SF、耐凝着性に優れたDLCコートで差別化しているTスロットエンドミル、TiNコーティングで長寿命化を図るTスロットカッタ―のJ-STCなど、集中的にコーティング品のメリットをアピールしてきている」と、展示会出展の実務を担っている岩崎常務が、主力製品についてコメントする。
もちろん、展示会では、コーティングばかりか、刃形や母材の組み合わせ、それぞれのメリットについてもアピールされている。
「最新製品のJ-STCを紹介させて頂くと、Coハイス母材にTiNコーティングを組み合わせた千鳥刃によって、工作機械のT溝に沿ったベース加工の工程短縮、高効率作業に寄与していく」(岩崎常務)。
JIMTOF出展が具体化すれば、フクダ精工にとっては単独では初の経験となる。
岩崎社長は「昨年は11月に底を打ち、12月からは、徐々に上向き始めている。JIMTOF出展は、その波に乗っていくための意識付けの手段でもある」と結んだ。
千鳥刃のTスロットカッター「JーSTC」