三井精機工業・MTFで吐出空気量の「頂上」目指したオイル潤滑機「Z/ZVシリーズ」披露
受注活動の本格化に弾み
Zスクリューが進化する。吐出空気量ナンバー1目指した、最前線のZ/ZVシリーズ
三井精機工業の最新のコンプレッサの特徴を、MTF2024でアピールされた内容に即して紙面化してみた。
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ご存知の読者もいるかと思うが、空気を圧縮する心臓部となるエアエンドの製作では、高精度マシニングセンタを製造する精機事業部とのコラボレーションが追求されている。
産機販売室の鎌田主任は「他社との差別化のポイント。1本のスクリューロータと軸直角に配置された2本のゲートロータにより、2つの圧縮室を構成する、弊社独自の圧縮機構『Zスクリュー』の製作で精機事業の技術が駆使されている。今回のMTFでは吐出空気量の『頂上』を目指したオイル潤滑機のZ/ZVシリーズを披露させて頂いた。5月からの販売開始に当たって、受注の手応えはどうか。来場いただいた販売店の方々の反応を把握して、拡販への一助にしたいと考えた」と言う。
Z/ZVシリーズは全10機種。圧力の損失改善にも配慮し、高効率を達成している。
一方、水潤滑式オイルフリー機ではi-14000Xシリーズがアピールされた。
「オイルフリークラス最大の吐出し空気量を誇るばかりか、圧縮機の改良と永久磁石モータの採用で、高効率・省エネを両立。工場の電気代の4分の1を占めると言われる、嵩む電気代の節約はもちろん、CO2排出量削減も実現。カーボンニュートラルへの第一歩としても、検討頂ければと思う」と訴える。
1月の川島本社、2月の名古屋、そして最終の大阪を振り返って「省エネと環境対応を高いレベルで実現し『精度の三井』に相応しいコンプレッサとして投入出来る」と鎌田主任は総括した。
エアエンドの製作では、精機事業の技術の粋が結集されている