中国工具取り扱い10周年、原点は、工具コスト低減。鋳物部品を初展示。

株式会社 京二

株式会社 京二

井口京二社長

JIMTOF出展5回目となる京二は、中国工具の取り扱いを始めてちょうど、10年を迎える。  井口宗久社長は「中国工具への取り組みがJIMTOF出展の直接の契機となった。10年を迎えた今だからこそ、『(客先の)工具コストの低減』という原点に立ち返って、日本市場での浸透に改めて努力していきたい」。

 

取扱いメーカーも、中国最大の超硬工具メーカー「株洲工具」をはじめ、超硬の特殊専門の「ZORN」(ゾロン)、PCD、CBN工具を手がける「鄭州ダイヤ」、PCDでも複合工具を得意とする「上海山田」、CBN工具をメインに手がける「北京ワールドダイヤ」など、レパートリーがかなり広がってきた。もちろん、供給体制の充実、中国工具の個々の製品力の向上など、それぞれに進化を遂げている。

「10年の節目で考えたことは、リーズナブルで良質な中国工具を使えば、それだけ、お客様が儲かるという図式を、実践的に納得いただけるよう、提案していくことに尽きる」。

寿命が同等で、ランニングコストでは、30%減が可能と言われる。  出展メーカーをもう少し、詳細に見て行こう。

▼株洲工具・・・超硬エンドミル・ドリルほか、フライスカッタの展示。一部新製品を含む。

▼ZORN(ゾロン)・・・上海の特殊工具メーカーでドリル、エンドミル、カッターなどが紹介される。短納期対応を得意とし、2週間から4週間でも納品可能と言う。

▼鄭州ダイヤ・・・世界各国の自動車メーカーに採用されている実力派。フライスチップ、溝入れバイトが特に得意。超硬からPCDへの置き換えを狙う。

▼上海山田・・・自動車部品に特化し、ステアリングなどの自動車部品向けの複雑形状工具で実績を積み上げている。

▼北京ワールドダイヤ・・・ハードターニング用チップ、メタルソーなど、日本で実績のある豊富な工具類の紹介。ブレーカ付CBNチップは日本市場でも浸透している。

▼SAILI・・・蘇州の砥石専業メーカー。きめの細かい対応が可能で、工具研削砥石などの大幅なコストダウンに寄与している。

 

会場では、ワークのみならず、パネル展示なども行われ、「実例集」が数多く紹介されるようだ。

井口社長は「北方鋳造という中国の鋳物メーカーの鋳物部品の展示を初めて行う。建機向けの鋳物を得意としており、当社としては取り扱い始めて5年になるメーカーだ。鋳物でも多品種・小ロット対応を可能とする」そうだ。

 

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